このところインドで新規感染者数が激減。昨日は1万1千人超という数字であった。
昨年8月から9月にかけては毎日10万人に迫る規模であったのが嘘のようだ。
この日の日本では2500人。インドは日本の10倍の人口を擁することから人口あたりの新規感染者という視点から見ると、インドはなんと日本の44%にしか過ぎないことになる。
これは何故か?
その答えはこちらの記事にあるのかもしれない。
首都圏住民の半数以上が感染、血清調査で判明 (CNN.co.jp)
首都圏人口の56%がこれまでに感染して抗体を持つ可能性があるとか、集団免疫達成には人口の60〜70%が免疫を持つ必要があるとか、いくつかの都市ではすでに集団免疫を獲得している可能性があるとも書かれている。
いくつかの都市といえば、とりわけ、昨年初夏からひどくやられていたマハーラーシュトラ州内の街がいくつか頭の中に浮かぶ。ケーララ州、タミルナードゥ州にもそういう街があるかもしれない。
そこにきてワクチン接種も始まっているのだから、案外コロナ禍からの脱出と立ち直りは早いかもしれない。感染者数の割には死亡者がやけに少ない(総数では大きなものだが、感染者数、人口に比すると欧米のひどい国の比ではない)のは、若年層に厚い人口構成が幸いしたのかもしれない。無症状や軽症で済んだ若者たちも多かったことだろう。
実施された大規模な血清検査の結果、デリー首都圏では56%超の住民が新型コロナウイルスに感染して抗体が出来ているとのことだ。集団免疫達成には住民の6割から7割が免疫を持っている必要があるとされることから、どうやらこれが達成される日は遠くないようだ。
ただしこの「集団免疫」について、よくわからないのは、新型コロナについては罹患したことがあっても免疫の効果は数か月しか持たないという話を聞くことだ。ワクチンについても接種完了したからといって、ずっと有効なわけではなく、こちらも数か月という。
そのような状態なので、今後エンドレスで免疫が切れる頃にワクチンの接種を繰り返す生活を送らなくてはならないのだろうか。またそのようなことがインドをはじめとする途上国はもちろんのこと、先進国でも可能なのだろうか。