FRONTLINE 2019年総選挙結果特集

左派ニュース雑誌「Frontline」、今号特集は先日結果が判明した総選挙について。「右派共和国」というタイトルにて特集記事を組んでいる。

今回の総選挙も2014年に続いてBJP(インド人民党)率いる「右派」による連合、NDA(National Democratic Alliance)の大勝に終わった。この右派連合について、国外メディアは「国家主義のアライアンス」「ムスリム排除の連合」と捉える例が少なくないが、これは多分に誤りを含んでいます。アライアンスの核となるBJPについてはそうした理解で良いかと思うが、NDAに名を連ねる所属する他の政党についてはこの限りではないからだ。

NDAに加盟している政党には、中央や人口稠密な北インドによる支配を跳ね返そうという南インドのドラヴィダ民族主義政党が有力メンバーとして名を連ねているし、北東地域政党で現在所属している州からの分離要求を掲げているのはもちろんのこと、インド共和国からの離脱さえ理想として描いている政党すらあるからだ。

こうした主張の内容すらまったく異なる右翼政党、民族主義政党が連合を組むというのは、多様性に富むインドらしいところでもある。

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