綴りがおかしいが「2人目の妻」という店にて夕食。店の構えはダーバー(安食堂)だが、ファッショナブルなエリアにあり、店内も比較的キレイにしているため、家族連れやカップルの利用も多いのが特徴。通りに面したところに調理台を配置しており、道路からのホコリがもうもうなのは何だが、調理台まわりすべてが丸見えで、ホコリ以外の面では衛生的に仕事をしていることがお客によくわかる。これが人気の理由かもしれない。ちょっと高めの店でも、表からは見えない厨房は???なことは珍しくないからだ。
店の主人は大変誠実そうな人で、微笑みを絶やさず、自ら陣頭指揮を取って店内を切り盛りしている。インド人の店のオーナーやその家族といえば、仏頂面で出納台にどっかり座って回りを睥睨しているといった具合が多いため、ここはなかなか個性的な店である。
お客が少し引けて店主ラージェーシュさんがややヒマそうになったので、店の奇妙な名前の由来について質問してみた。
「考えて考え抜いてつけました。要はいつも忙しいご自宅の奥さんの代わりに2人目の奥さんのように料理が提供できたら、それで各家庭の奥さんが少し休めるようになったら良いのではないかいう考えがあります。つまり各家庭にとってももうひとつのキッチンとして利用していただければ幸いです。」
とのこと。それならば名前の「Second Wiife」となっているものからiをひとつ削って正しいものにすればいいのに・・・と思ったりもするのだが、大変好感の持てる店であり、店主であった。