ナワルガルでの宿泊先は、クールワル・コーティー(Koolwal Kothi)。この建物は1934年竣工。19世紀終わりから20世紀初めにかけて、建てられたハヴェーリー(屋敷)は、それ以前とは違って西洋風建築が主流となるが、1930年代半ばともなると、こうした大きな建物が造られた最後の時代と言っても良いだろう。
近年は、シェカワティーのハヴェリーで、異なる様々な時期やタイプのものが、こうして宿泊施設に転用されているため、いろいろ宿泊してみると楽しい。
ちょっとアップマーケットな施設が多いのだが、シーズンオフとなる暑季には宿泊客がほとんどいなくなるため、各種予約サイトを通じて大幅に値引きされたプランで出ている。
かつて様々な藩王国が割拠したラージャスターン州、グジャラート州では、各地にそうした王たちのパレスであった建物で、現在は「宮殿ホテル」となっているものが沢山あるが、シェカワティー地方においては、往年の「豪商の館」がご当地ならではの宿泊施設となっている。