ヒマーチャル・プラデーシュ州、ウッタラーンチャル州、J&K州等々、山岳部の往来を担う運転手たちは大変だ。
映像は乾季で天候が安定している時期なので平穏無事だが、山中の狭い道路で、反対側から大型車両が来ると、互いに行き違うのは大変だし、更に夜中だと危険だし怖い。雨季の夜間という更に困難なシチュエーションも数えきれないほどあるだろう。
そう、雨季にもなると、道路が崖ごと崩落してしばらく通行止めになったりもするし、やっとこさ開通したかと思えば、崩落部分の崖をなんとか削り通して修復してあったり、それとは反対に崩落個所になんとかレンガを積んで盛り土した上に道路を修復なんていう心配な処置だったりする。そんな場所に差し掛かるたびに、「おぉ、うまく直してくれたねぇ」と安堵したり、「こりゃあマズイ!」と神に祈ったりしているのかもしれない。
山岳地の長距離バス路線で、大過なく無事に退職まで勤めあげた運転手に「ドライバー人生」について語ってもらったら、実に興味深いお話を拝聴できるのではないかと思う。