空港のオオトカゲ

成田空港のトイレで手を洗っていたら鏡の向こうに直立歩行するオオトカゲが視界に入った。

「えぇっ?!」と思わず直視してしまったが、歩いてきたのはインバウンド旅行者と思われる若い西洋人。

衣類から露出しているところ全てにタトゥーが入っており、坊主頭にもきっちり模様が刻まれているため、視界の端っこのほうで大きな爬虫類にみえたのだ。いやーすごいなぁ、こりゃあ。「耳なし芳一」かよ?たぶん衣類の下もあんな調子なんだよね?

待合室でも見かけたので、彼も同じフライトの乗客らしいが、その彼女と思われる人もこれまたすごい。

粋がってとか、お洒落でタトゥーを入れる人は多いが、度が過ぎると自傷行為に他ならないのではなかろうか。こういう人たちには治療が必要なんじゃないかと思う。おせっかいかもしれないけど。

トゥクトゥク、そして宿

シェムレアプにはインド型のトゥクトゥクもあればバイクを現地で改造したものもある。前者にはちょうどインドと同じカラーリングにしてあるものもあり、懐かしくなる。

前回来たときは、小さくてオンボロで1階も2階も木だけで出来ている普通の民家ばかり建ちが並んでいた。道路は未舗装で雨が降るとぐちゃぐちゃ。そんな集落だったシェムリアップがちゃんと大きな街になっていることに大変驚く。「以前」といってもそれはとても昔のことであり、まだUNTACが総選挙実施管理と平和維持活動をしていた時期なので、大きく変わって当然ではある。

そうした個人の家屋では、よくゲストハウスをやっていた。ちょうど現在世界各地で流行りの民泊である。もともとそのように建てられたものではなく、外国人が来るようになったため収入の手段として泊めるようになったものだった。

往時の家屋は概ねこのようなイメージだったが、これらのように大きく立派ではなかった。

たいてい看板などなかったので通りとハウスナンバーで呼ばれていた。そういうのが発展してホテルとなったものもあるかもしれないし、反対に参入してくるホテルに押されて廃業したりしたものも多いのだろう。

Haveli Zeenat Mahal

オールドデリーのラール・クアーン・バーザール・ロードに面した、ただのオンボロな建物にしか見えないのだが、実はここ、細部をよくよく見ると素性の良さは隠しようもない。残されているのはそのハヴェーリー(屋敷)の門の部分だけなのだが。

ムガル最後の皇帝にして高名なウルドゥー詩人でもあったバハードゥルシャー・ザファルが愛后、ズィーナト・メヘルと実家の方々のために建てさせたハヴェーリー。

後にザファルとズィーナト・メヘルは1857年の大反乱に加担したとのかど(大反乱の旗印に担ぎ出された)で、鎮圧後に南デリーにある離宮付近に逃亡していたところを拘束され、まだ幼かった王子ふたり(ミルザー・ジャワーン・バクトとミルザー・シャー・アッバース)とともにラングーンに島流しとなった。このときすでに長じていた男性王族は殺害されたようだ。

ズィーナト・メヘルはラングーンの幽閉先で夫のザファルに先立たれた後、20年後の1886年に63年あまりの生涯を閉じる。若い頃の肖像以外には晩年の写真しか残されていないが若いころにはとても美しい王妃であったらしい。

流刑先では、日々デリーを、王宮と自身のハヴェーリーを想う望郷の生活を送っていたことだろう。

もうずいぶん前にラングーン(ヤンゴン)で彼ら皇帝夫妻の墓所を音ずれたことがある。ダルガーとなっており、インド系ムスリムたちが参拝するとともに、インド、パキスタン、バングラデシュから首相その他の閣僚が訪問する際にも定番のスポットとなっている。そこに葬られている王妃の実家がここにある。

オールドデリーのジャイナ教寺院

上の画像は前日購入したデリーのガイドブック。こちらの表紙になっている寺院がどうしても気になり、朝6時前に目が覚めてしまった。そしてオートでGo!

シュリー・ペーガムバル・ジェイン・ナヤー・マンディル(Shri Pegambar Jain Naya Mandir)という名のジャイナ教寺院で、くねくねした路地奥にあるのだが、Googleマップは優秀なので迷うことなくたどり着くことができる。

本殿では聖職者たちが祭壇の清掃中。翌日の朝7時から高僧が来ての大きな法要があるとのこと。

路地奥にゴミゴミした路地奥にいきなり天界のような夢か幻かと思うような空間に遭遇して仰天した次第。

シールマールはおいしい

ジャマーマスジッド近くで食事。有名なカリームやアルジャワーハル以外にも気になる店が実にたくさんあるのだが、胃袋は一つしかないのが残念なくらいだ。

あまりに有名なので外国人客も多いが、アラビアの人たちもよく訪れている。前回はエジプトからの留学生と相席になり、食べながらいろいろ話したし、今回はどこの国か尋ねていないが、産油国から来たと思われる夫婦連れがいた。やはりデリーという、ひとつの本場のムスリム料理は本当においしい。

夕飯後には並びのシールマール屋「Haji Nadeem」にておいしい本場のシールマールを買って帰る。