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カテゴリー: column

  • 閉じられるカムベイ湾

     中国の三峡ダムほどの規模ではないにしても、インドでもやはり壮大な土木工事の計画がある。近ごろ、マスコミ各誌で取り上げられている「カルパサール・プロジェクト」だ。
    グジャラート地図。青い部分がダムとなる予定の地域。
     グジャラートの半島部(サウラーシュトラ地方)の東側に位置するカムベイ(カンバート)湾には、ナルマダ河やサーバルマティ河といった大河が流れ込んでいるが、この湾の北部をアラビア海から仕切ってダムにしてしまおうという大工事である。主な目的は湾内の淡水化により、旱魃が常態化しているこの地方の水不足の解消と、同様に不足している電力供給を補うための水力発電タービンの設置。それだけではない。この「仕切り」部分の上に鉄道や道路を通し、グジャラートのサウラーシュトラ地方からムンバイまでの距離が225キロ近くなるという大きなオマケまで付いてくる。

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  • 天国か地獄か、インド列車のしくみ(2)

    Photo by Mamoru Miura / www.shumpu.com
     はたして客車料金の違いは、そのクオリティに見合ったものだろうか?例えば急行列車で1000キロ移動した場合の運賃は、以下のとおりである。
    ●二等座席…………188Rs
    ●二等寝台…………301Rs
    ●AC座席…………657Rs
    ●AC三段寝台…………845Rs
    ●一等…………986Rs
    ●AC二段寝台…………1,352Rs
    ●AC一等…………2,628Rs
     同じ列車に乗っても(通常、ひとつの列車に全クラスが連結されているとは限らないが)最上クラスに乗るには、最下クラスのなんと14倍もの運賃を支払わなくてならない。
     さらに、この同距離をラージダーニー急行のAC一等で行こうとすると、3150ルピーもかかってしまう。これは国内線の飛行機運賃並みである。その一方、1000キロという距離を急行ではなく、運賃の安い鈍行列車を乗り継いで行くと、たったの103ルピーで済んでしまうから驚きだ。このふたつの運賃を比較すると、その差は30倍以上になる。

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  • 天国か地獄か、インド列車のしくみ(1)

    Photo By Mamoru Miura / www.shumpu.com
     駅に着いたが出発まで時間がある。新聞を買って待合室で読むことにした。採光の悪い室内は陰気だが、腰を下ろせるベンチや体を伸ばせる長椅子などが置かれている。トイレとシャワーだってあるからそれなりに便利だ。古い駅ともなると、天井から大きな金具が突き出ている。まだ電気が通じていなかった時代、専属の使用人がここから吊るした板状のファンを動かしたのだろう。
     列車と同様、待合室もセカンドクラス(二等)とアッパークラス(一等やACクラス)が別室になっている。にもかかわらず、室内の様子は変わらないことが多い。アッパークラス用であっても特に快適なわけではないし、下のクラスと比べて清潔でもない。利用者の客層を分けること自体に意義があるのだ。
     「貧富の差が大きい」ということは、人びとの経済的な立場が違うということにとどまらない。教育水準、価値観や立ち居振る舞いだってずいぶん違ってくる。カーストとは異なる次元で人びとを律する生活水準の差。だれもかれも同じように扱うことは、少なくともいまのインドでは現実的ではない。
     列車内と待合室に共通点があるすれば、「上のクラスほど乗客の人口密度が低くなる」ということだろう。列車の客室では、高級なクラスほど客一人あたりのスペースが広い。暑さ寒さの厳しい折には、ACのありがたさが身にしみる。夜行では寝具が提供される。ラージダーニーやシャターブディーなど特別急行では食事や飲み物のサービスという嬉しい+αもある。

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  • 里帰りしたサイクルリキシャー

     日本でも「サイクルリクシャー」が着実に数を増やしつつある。遠目にはピザ宅配バイクのような形で、人間がペダルを踏んで進む「タクシー」を目にしたことがある人は少なくないだろう。このVELO TAXI(ベロタクシー)、ドイツ発の環境に優しい交通機関とのことだ。
     現在、東京と京都の一部地域で運行中。客席から見た風景の動画ファイルもある。車体のカタチはかなり違うものの、インドのオートリクシャーのそれを彷彿させるものがある。
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  • 「Form-C」の記憶

     私たち外国人がインド国内でホテルやゲストハウスに宿泊するとき、大きな宿帳とともに「Form-C」が差し出される。氏名や住所、パスポート、ビザ番号、発行年月日等をいちいち記入させられるあの書類だ。

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  • 一人旅もよいけれど…

     一人旅は気楽だ。部屋で話し相手がいないと少々物足りないこともあるが、訪れた先々で出会う人たちとの交流もまた楽しいもの。連れがいるとなかなかそうはいかないこともある。カップルで旅するのも悪くないが、相手にそれなりの気を使う必要があるから面倒なこともある。

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  • <海外旅行>解禁40周年

     『異国憧憬―戦後海外旅行史』によると、海外旅行が自由化する1964年以前の日本で、若い人たちが海外に出る機会といえば、留学か移民か船員かという選択肢しかなかったそうだ。自由化以降も「アメリカでの収入3週間分が、日本の年収に相当」「ハワイをツアーで訪れるためには、若者の年収分以上の費用がかかった」とある。格安航空券が登場する前のこと。1970年代前半くらいまでは、海外旅行をしようと思っても経済的に困難だったはずだ。

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  • 遺跡の不条理(3)

    ●あるところからとる!
     遺跡で不条理を感じるのは外国人料金のことだけではない。入場料とは別に徴収される「カメラ・ビデオ持込料金」も考えてみればおかしなものだ。たとえば下の写真にはこう書かれている。
    「インド人入場5ルピー、外国人入場30ルピー、カメラ持込30ルピー、ビデオ持込50ルピー」
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  • 遺跡の不条理(2)

    ●あんたがたどこさ?
     インド国内では、インド系外国籍の旅人もよく目にする。ヘアスタイルや服装から一見してそれとわかることもあるが、彼らが外国人料金を支払わされることは稀なのではないかと思う。インドの都会の若者だって近頃はずいぶんファッショナブルになり、外国帰りみたいな雰囲気を持つ者が少なくないから、しゃべらなければ区別しにくい。

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  • 遺跡の不条理(1)

    ●外国人料金のジレンマ
     数年前からインドの遺蹟や博物館で「外国人料金」の入場料が徴収されるようになった。インド人は5ルピーなのに、外国人は100ルピー…というのはよくあるパターン。いまではすっかり定着したようで、メジャーな観光名所ならば、たいがいどこも外国人料金が掲げられている。

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  • 「世俗」ってなんだろう?

    グル・ナナク

     フランスでのイスラム教徒女子学生ヘジャーブ、スカーフ着用禁止問題については、今までもしばしばマスコミで取り上げられ、日本でもよく知られる。ところが、このたび新法が施行されると、国内すべての公立学校で、イスラムのみならず宗教を象徴するあらゆるものの着用が禁じられてしまうため、同国在住のスィク教徒たちは危機感を抱いているという。

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  • 漢字から眺めたインド

     普段、日本人の私たちは漢字圏の国ぐにの地名・人名を漢字で表記し、そのほかの地域についてはカタカナを使っているが、中国語では当然のことながら世界中のあらゆる土地の名前を漢字で書いている。東南アジアの河内(ハノイ)、バンコク(曼谷または盤谷)、ヤンゴン(仰光)、シンガポール(新加坡)などは、現地でも華人が多いため、こうした綴りをよく目にする。
     インドの地名はどうなっているのだろうか。国名「印度」はともかくとして、徳里(デリー)、恒河(ガンガー)、古吉拉徳邦(グジャラート州)、孟加拉湾(アラビア海)などローマ字表記と照らしてみれば「なるほど」と思うが、日本では馴染みがない。
     周辺国の都市を見回せば、伊斯蘭堡(イスラマバード)、廷布(ティンプー)、馬累(マーレ)など。加徳満都(カトマンズ)なんていうきらびやかな綴りもある。漢字で書いてみると、ちょっぴり「大唐西域記」のムードが漂っている(?)気がする。

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