聖地に集合!

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 やはりインドという国はひと味もふた味も違う。シカゴを拠点とするNRI資本により、「ディズニーランドみたいな」テーマパークが建設されるそうだが、花形マスコットはミッキーマウスではなく、ハヌマーン神だったりするのだそうだ。
 このテーマパーク「ガンガー・ダーム」は、ガンジス河岸の聖地ハリドワールで、25エーカーもの広大な土地に650万ドルの資金を投入して建設されるという。
 予定されている入場料は35ルピーと手ごろだが、ヒンドゥーの神々のアニメーション博物館、フードコート、サウンド&ライトショー等々さまざまなアトラクションが用意されるのだという。
 ハリドワールで2010年にクンブメーラーが開催されるころには、このガンガー・ダームも全面開業しているとのことだ。


 しかし神様のテーマパークとは、いったいどんなものだろうか。かわいい着ぐるみのガネーシュ神が出てきて握手してくれたり、パールヴァティ神に扮した絶世の美女が一緒に写真を撮ってくれたりするのだろうか。あるいはヒマラヤ山脈を模した斜面を轟音とともに駆け巡ったあげく、ベンガル湾の形をした大きなプールに激しい水しぶきを上げて突っ込む法螺貝型ジェットコースターの迫力に我を忘れる・・・なんてテキトーに想像してみたりもするが、フードコートに足を伸ばせば料理はすべてベジタリアンで、ビールもご法度だったして肉食型飲兵衛はきっとガッカリするのは間違いないような気がする。
 だが信仰にかかわるものとなると人それぞれ許容度のモノサシが違い、ロケーションがインドでも有数の大聖地ということもあり、アトラクションの中身や演出等々についてなかなかセンシティブな問題もはらんでいるのかもしれないが、そこはやはり各方面にうまく根回ししているところなのだろう。
 しかし、ひょっとすると宗教勢力が背後でリンクしているということもあるかもしれない。ここのところ足踏みのヒンドゥー至上主義勢力が、巻き返しの手段としてバックアップしていてもおかしくない。
 どんなものが出来上がるのか、まさにオープンが楽しみなところである。こういうテーマパークが計画されているということに今の時代を感じる一方、神々が鎮座するテーマパークというのはまさにインドならではとも言える。いつ完成するのかわからないが、ぜひ訪れてみたい。
ハイテク印度神話パーク (MSN India)

「聖地に集合!」への1件のフィードバック

  1. 随分アメリカ資本が入ってるんですかね?
    いずれにせよインドと中国を巡る世界の覇権の一つの象徴的な場所になるのかもしれませんね。
    ヒンドュ−右派は当然中国を権勢したいでしょうからOGATAさんの読みも適切だと感じますよ。
    イラン情勢がからむとなんとも、、、。
    拡げ過ぎですね〜。
    心配しすぎの妄想かしら?
    Om Namah Shivaya

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