ディリープ氏の屋敷を後にして、しばらく歩いたところにダルガーがあり、その横のところで若者たちがカッワーリーの演奏の練習をしていたが、これがなかなか上手くて聴き応えがあった。
そこから少し戻り、バススタンドのほうに歩く。やはりここも2001年1月の震災でひどくやられたのかもしれないが、あまり伝統的な古い建物は残っていない。その前に来たときにはこんな具合ではなかったように思う。
港湾として栄えた歴史を持つルクマワティ河の河口部分には、干潮時には広いスペースが陸地として現れる。ここではダウと呼ばれる木造船が昔ながらの工法で建造されており、海上貿易で栄えた港町の過去を彷彿させてくれる。本来は帆船だが、さすがに今の時代はエンジンを付けて航行するようになっている。
〈完〉