ラダックに限ったことではないが、ガイドブックにトレッキングのルートが掲載されていても、地図だけでは具体的なイメージが沸かないことは少なくない。とりわけ山の地図を見慣れた人でもなければ、具体的な景色をイメージすることは、あまり簡単ではない。だからこそ、実際に歩いてみると発見や感動があるとも言えるかもしれない。
それでも、事前にどのような場所であるのかが判ると、限られた時間を最大限有効に楽しむ手助けになることだろうし、実際に歩いてみる際の参考になることは間違いない。
概ね、山岳部のgoogle earth画像は、都市部と異なり、地表の詳細な様子や建物の具合まではよくわからない。それでもおおまかな地形以上のさまざまな情報が参照できるのは便利だ。周囲の緑の分布、高低差、集落の有無などその他の環境についてガイドブック内の地図に比べて相当な具体性があるため、非常に判りやすい。
地域全体を俯瞰することができるため、地域間の位置関係や、ルート上から見える山の背後の様子などを把握することができるなど、実際に歩くよりも判りやすい部分さえある。携帯の電波が届かないので無理だが、これが歩きながら確認できるとなおさらのこと楽しいのではなかろうか。
たとえ電波が届かず歩いている最中に参照できなくても、ルートの要所要所を画像にてスマホに保存しておいたり、プリントアウトしておいたりすると、役に立つこともあるだろうし、いろいろ楽しめるはず。同じルート上で、夏の時期と冬の時期など、異なる季節の画像を対照させてみるのもまた興味深いだろう。
以下、このたび歩いてみたズィンチェンからチリンへのルートの画像を掲載してみることにする。