前日、レーに戻ったその足で、ツォ・モリリ行きのクルマに申し込んだ。オーストラリア人カップルがすでに予約しているとのことで、費用を折半できるのは助かる。その日の夕方、雷鳴とともに雨が降ってきた。かなり雨脚が強く、ツォ・モリリ行きの道路のことが少し気になった。
前日まで2泊3日の行程での運転手、ナワンさんとの再会は案外早く実現した。本日の朝6時半に宿まで迎えに来たのはまた彼であったからだ。人柄はもちろんのこと、運転も無茶はしないので安心していられる。
クルマを手配した旅行代理店の前には、本日同乗するオーストラリア人カップルが到着していた。彼らと簡単な挨拶をして、ツォ・モリリへ向けて出発。
彼らはオーストラリア人だが、現在はロンドンに在住であり、7か月の予定でアジア旅行を楽しんでいるそうだ。明るくておしゃべりな人たちで、いい旅行になりそうな予感がする。このようにクルマをシェアしての泊りがけという場合、同行者に恵まれることもまたひとつの大切な要素である。
レーを出発してから東へ進む。ツォ・モリリ方面とパンゴン・ツォ方面への分岐点となるカルーの集落で朝食。そして一路東へと向かう。パンゴン・ツォやヌブラ行きのような険しい山道を想像していたが、途中いくつかの橋を越えて急坂もあったものの、比較的穏やかな感じの道である。
ちなみに、レーからツォ・モリリ行きのバスが出ているようだが、月に3往復のみということなので、クルマをチャーターしないとなかなか行きにくい。
〈続く〉