経済面で世界中から注目を集めるようになったミャンマーだが、旅行先としてはそれよりもはるか以前から注目されるべきであった。
東南アジアと南アジアの境目にあり、多文化、多言語、多民族国家であることから、見どころのバラエティにも富んでおり、おしゃべりで人当たりもよく人情味にも溢れる優しい人々に囲まれて、訪れる人々の大半が熱烈なミャンマー好きになって帰っていく。古くから「ビルキチ(ビルマキチガイ)」なんていうコトバがあるくらいだ。
大都市でもひなびたムードで、時代を感じさせるモノがひしめいているのは、隣国タイにはない魅力。もちろんそれは長く続いた国際社会からの孤立と、経済制裁による経済の停滞によるものであって、旅行する人には興味深いものであっても、土地の人たちにとってはそんな感傷なんてどうでもいいことなので、今後ミャンマーの経済活動が順調に上向きに推移していくとともに、大きく変化していくことだろう。
今からでも決して遅くはない。とっても感じのよい、そして素敵な人々が暮らすミャンマーをぜひ体験していただきたい。