ラヴァングラーの町

ラヴァングラーの町の中心。どこに向かっても数分で町の外に出てしまうが建物は多層が多い。

ラヴァングラーの町には食欲がそそられるようなレストランは見当たらないのは、いかんせん田舎の集落なので仕方ない。それでもスマートフォンでインターネットを利用できる(ただし接続速度は眠くなるくらい遅い)のは大したものだ。フェイスブックで友人たちのやりとりを見たり、書き込みをしたりしていると、自分がどこにいるのかわからなくなる。

もっとも、スィッキムの田舎では、町から少し出るとネットどころか通話さえも通じなくなるのだが。私が利用するのはairtelだが、こうした不便なところでは国営のBSNLのほうが電波状況は良いらしい。

町の中心でバスが発着するあたりに宿を取ったが、ここから四方を眺めてみると、どちらの方角に歩いても数分で外に出てしまうほど小さな町であるような気はしない。それなりに建て込んだ感じがするからだ。スィッキムの田舎町はたいていこんな具合であるのは、以前も書いたがおそらくインフラ整備とそれにかかるコスト等の関係があるのではないかと私は想像している。

山また山の複雑な地形で、どこもかしこも斜面だらけだ。電気や水道を引くのも平地と違って楽ではないため、ややなだらかで交通の便の比較的いい場所があると、商いを生業とする人や公共関係の仕事に従事している人たちは、いきおいそこに集住することになる。周囲に広がる余地はあるにもかかわらず、小さな町なのに平屋は少なく多層階の建物が多い。

あまり豊かそうな人は見かけないものの、さりとてひどく貧しげな人の姿も見かけない。そこそこ事足りて暮らしているといった風情がいい。小さな町だけあって、道を行き交う人たちは、お互いによく知った相手のようだ。

夕方6時を回るとバーザールの大半の店がシャッターを降ろし、食堂さえも7時過ぎると開いているかどうかも怪しくなってくる。

夕方7時で人通りはなくなってしまう。

そんなわけで、夜はずいぶん早く寝てしまうことになる。スィッキムではバスもシェアジープもやけに朝早い時間に出発して、その後は公共交通手段がないということが多いため、朝寝坊するリスクが減るのはまあ助かる。

やけに早く寝るため、朝日が昇るとともに目が覚めることになる。
バスやシェアジープは早朝に出る

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