飲んだら乗るな!

 
 近年、しばしば映画で見かけるシーンで気になることがある。飲酒しながら運転をしている場面が出てくることが少なくないことだ。割と最近見た映画の中でもLage laho Munna BhaiやDarna zaruri hai他でそうした描写を目にした。
 もとより飲酒運転をしようともよほど蛇行していたり、警官と対面して酒臭かったりしなければ捕まったりしないのではないだろうか。都会はおろか地方の小さな町などに行けばなおさらのことではないかとも思う。それに映画の社会への、特に若者たちへの影響力の強さを思えば少々気になるところだ。
 クルマだけではなく夏ごろにはエコノミーな料金で全国にネットワークを広げる航空会社のパイロットの『酒気帯び』が発覚したのも記憶に新しい。
 社会そのものがだんだん(地域によっては一足飛びに)飲酒に寛容になってきているので、昔よりも酒がかなりおおっぴらに飲めるところも増えている。かつては映画の中でも飲酒シーンを演じるのは悪漢であったり、何か非常にまずいことが起きて自暴自棄になっている主人公といったネガティプなイメージで取り上げられることが多く、それに続いて暴れたり女性に悪さをしたり・・・といった脈絡につながっていくことが多かったように思う。でも今ではスマートに酒を飲むシーンが多く、そんなハチャメチャなシーンも今は昔といった感じだ。
 インドで実生活の上でも人々が酒を飲む機会が増え、酒を飲むということがごく普通の生活上の行為として描かれることが多くなったことは、呑み助の日本人としては大いに歓迎したいが危険な飲酒運転だけはとても困る。この部分については決して寛容になって欲しくないものである。

「飲んだら乗るな!」への2件のフィードバック

  1. インディアン・ドライバーの飲酒運転、確かに多そうですね。
    10時間以上の長距離バスに乗ると、目的地が概算出来たのか(!?)、バス運転手がウィスキー(Bag Piperやら)、果ては、マリファナをキメテ運転しているのを、助手席から眺めることが何度かありました(>_<
    その時は、運を天に任せるしかないのですが。。
    彼らドライバーは日々の過度労働をしなければ生きていけないのかもしれませんし。。
    雇用主側からの、バス運転手の長時間労働(24h交代無く通し運転することもあるので)システムを抜本的にみつめ見直して欲しい、また難しい問題ではありますね。

  2. え!マリファナ吸いながら運転・・・ですか?!人の命を預かっているのに・・・
    労働条件といえば、ちょっと気になっていることがあります。
    ご存知のとおり、目下各州で従来州の公社が担ってきた長距離バス路線を民間に開放を進めたり(中には公社自体を廃止してしまった州もありますが)といった動きがかなりの速度で進んでいます。
    そうした中で、運転手たちの労働条件や個々の働きかたといえば、これまでの公社での運転手たちの労働条件と民間バス会社のそれの間でどういう違いがあるのかなど、私もちょっと気になっています。もし機会があれば調べてみたいものです。

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