中国語で発信 Incredible !ndia

インド政府観光省の観光案内ホームページ中文サイトが加わった。これは今年4月にインドの観光省が北京に自国の観光案内所を開設したことにともなうものだ。
インディアトゥデイ誌によれば、昨年インドから中国を訪れた人は46万2千人余り、それに対して中国からインドを訪れた人は6万2千人と、大きく下回っている。インド政府としては、自国同様に充分な可処分所得を有する膨大な中産階級人口を持つ中国を自国観光産業にとって『手付かずの大市場』と位置づけており、今後積極的にアピールをしていくことになるようだ。
観光省のウェブサイトは従前から英語ヒンディー語フランス語日本語で情報提供がなされていたところに、中国語も新たな『重点言語』としてこの中に加わることになる。
当然のことながら、観光省の出先機関のひとつである日本の東京にあるインド政府観光局において英語のものに加えて日本語で書かれたウェブサイトが用意され、紙媒体に印刷されたパンフレット類も配布されているように、在北京の観光局でも中文の印刷物を製作していくようだ。有能な現地スタッフがかかわり、内容もしっかりとしたものが出来てくるのだろう。
しかし冒頭に取り上げたインド本国でアップロードされた観光省本体のウェブサイトについては、かなり荒っぽいものであることは否定できない。日本語のサイトを例にとればこんなくだりがある。
『インドは「トラリザーブプロジェクト」の責任の一端を担っています。「トラ(虎)」と言うのはインドの国立動物が強さと速度のシンボルです。インドは24のトラリザーブを自慢します。この世で最も速い哺乳動物、トラ(虎)は偶然インドの喜びおよび誇りです。「ロイヤルベンガルトラ」はトラの最も威厳のある種の一つです。世界の野生のトラの総人口の60パーセントはインドに住んでいます。インドの最も名高いトラザーブプ中で、「マドヤ・パラデシュの中のバンデャヴァガラ」があります。それは、よく「インドの野生生物遺産中の王冠」として言います。バンデャヴァガラの観光客はロイヤベンガルトラル、チータル、ヒョウ、ガウア、サンバーおよび多くにより動物相の種を見つけることができます。高度に成功した「トラリザーブプロジェクト」は人口の連続的な成長および拡張により小さな方法で人が自然の生息地の損失および破壊を単に取消すことができることをもう一度示しました』
いかにも翻訳ソフトかウェブ上の翻訳サービスか何かを利用した機械翻訳であることが明らかだ。すると中文サイトについてもかなり怪しいのではないかと疑いたくなる。家族経営のゲストハウスや地場の旅行代理店ではなく、あくまでも政府の公式サイトなのだから、しかるべき翻訳の質を確保したうえで情報を発信してくれないと寂しい。
ともあれインドが自国の観光振興について、中国という新たな大市場の開拓に本格的に力を注ぎ始めたことについては今後とも注目していきたい。

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