インドのヴィザ2

パソコンの性能向上のためか、それとも回線の高速化もあってか、最近、ヴィデオ・チャットの性能がとてもよくなってきた。

韓国のソウル在住の親友L君とは、しばしばパソコンの画面で向き合って、ビール等を手にして『それじゃ、乾杯!』などとやっている。互いに酒をカッタワッタ(行ったり来たり)させることはできないものの『一緒に飲んでいる』ことになるのは間違いない。便利な時代になったと思う。

先日も画面越しに飲みながらの会話中、『最近、インドのヴィザ要件が替わったんだよね』という話題になったとき、L君は、『これのおかげで当分問題ないんだよ。indo.toに書いてみたら?』と彼のヴィザを見せてくれた。以前、彼から『ソウルで5年間有効の観光ヴィザを取得した』という話を聞いてはいたが、実物を目にしたのはこのときが初めてだった。

日本で発行されるインド・ヴィザと同じシール式の台紙を貼りつけてある。カテゴリーの欄には『Tourist』という記載があるため、紛れもない観光ヴィザだが、有効期間は発行日から5年間の入国可能回数はMultiple。日本と同様に韓国でも、通常の観光ヴィザは発行から6か月間有効(滞在可能日数はその期限内)であるため、非常にレアなものである。Each Stay Not to Exceed 90 Daysとも書かれており、一度に3カ月以上滞在することはできないようになっている点もまた、他の人々が手にする観光ヴィザと異なる。

また、2010年1月以降発行されたヴィザと違い、NOT VALID FOR 2ND ENTRY WITHIN TWO MONTHS OF LAST EXIT FROM INDIAという記載がないため、2か月ルールが適用されないという解釈が可能だ。(本当に適用されないかどうかは未確認)

在ソウルのインド大使館で、『5年有効の観光ヴィザを発行するのは初めて』と言われたそうだ。L君によると『その後も誰も同じものを取得していないはず』とのこと。もっとも、彼がこのヴィザを取得できたのは、自身がインド研究者であり、今後も渡印する機会が多いという背景があり、加えて彼自身が持つ高い交渉能力の賜物でもあるのだろう。

いろいろと規則に煩いものがある反面、ときにこうした規格外(?)のものも存在するというのはインドらしいところだ。

<完>

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