同誌ウェブサイトに書かれているとおり、今号からしばらくの間はボリュームを従来の8ページから4ページに減らし、部数も5,000部から3,500部に抑えての発行。その分を東北復興の支援活動に充てるとのことである。
すでに現地入りして活動をされている模様が伝えられている。行動力とフットワークに敬意を表したい。
本題に入る。今号の特集は『ボリウッドが教えてくれる児童映画』だ。児童映画といっても小さな子供たちが観るための映画というわけではなく、子供が主人公の作品群である。Bumm Bumm Bole, Nanhe Jaisalmer, Tahaanが取り上げられている。
商業的に大当たりするような作品ではないのだが、どれも主人公の子供たちの目線で世間を描いた良作だ。無邪気なチビッ子たちも大人になるにつれて次第に純真な気持ちを忘れていってしまうものだ。スリクーンに出てくる子供たちの想いに思いきり感情移入したい。
他の記事では、2010年にインドとパーキスターン双方の大手メディアが手を携えて発足させたプロジェクト『AMAN KI ASHA (HOPE FOR PEACE)』や近年進んでいる国境を越えての映画をめぐる印パの交流についても言及されている。本来、血を分けた兄弟である両国の相互の和解と協力が進んでいくことを望む。
もちろんそれだけではない。日本の東北地方の復興ももちろんのこと、この世界に暮らしているすべての人々が、幸せに安心して暮らしていくことができるよう願いたい。