ナマステ・ボリウッド ♯16

Namaste Bollywood #16
記事のアップロードが遅れてしまったが、ナマステ・ボリウッドvol.16 (Dec-Jan 2008-9)として発行の最新号が出てきた。今号の表紙を飾るのはプリヤンカー・チョプラー。
いつものことながら手に取ったとき、私が一番最初に読むことにしているのが、巻末のおなじみ『Bollywood Filmy Pedigree』なのである。今号で取り上げられているのはアーミル・カーン。
巷では公開中のGhajiniが話題になっているが、私にとってアーミル出演で一番最初に出会った作品は、ジューヒー・チャウラーと共演したQayamat Se Qayamat Takであった。
他の多くの俳優・女優たちに負けず劣らず、アーミル自身もかなり強力な映画一族の出身であるが、この作品を監督したマンスール・カーンが、アーミル自身のいとこであることをこの記事を読むまで知らなかった。
しばらく似たような役柄、つまり甘いマスクと好青年ぶりを前面に出したラブストーリーものが多く、ちょっとマンネリなイメージを抱いていたが、彼が現在のような演技派へと脱皮したのは、確か今から10年ほど前のことだっただろうか。
さて巻頭に戻る。Jodha AkbarSarkar RajSingh is Kinngなどといった2008年に大きなヒットを記録した作品、サルマーン・カーンやアジャイ・デーヴガンといった人気スター出演の話題作に加えて、『小粒名画に心酔』として、キャストや製作費用の点では地味な映画についての言及もあるところもありがたい。
さすがは日本唯一のボリウッド専門情報誌だけあり、さまざまな方面からムンバイーの映画界を包括的にガッチリと捉える姿勢は、あでやかにして個性豊かなスターの顔ぶれよりも、むしろ映画作品そのものの造りに重きを置く正統派映画ファンとにとっても非常にうれしいところだろう。
小粒な映画がかならずしもB級というわけでもなく、そうした中にもピリリとスパイスの効いた面白い作品が見られるのは、どこの国においても同じことだ。
書籍紹介コーナーには、MR AND MRS DUTTが取り上げられている。言うまでもなくサンジャイ・ダットの両親である。往年の銀幕を代表するカップルであった父母について、サンジャイの姉妹二人が綴る回想録という体裁の本。一度手に取ってみたことがあるが、挿入されている写真も多く、ダット・ファミリーのファンならずとも、ぜひ手元に置いておきたい一冊である。
8ページという限られた誌面ながらも、今号もまたそのスペースをフルに活用しての楽しい情報が満載のナマステ・ボリウッド。2009年もまた私たちにボリウッドの話題や魅力を余すところなく伝えてくれることだろう。

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