シーロムの宿

空港からエアポート・レール・リンクに乗車。パヤータイ駅でMRTのブルーライン乗り換えてシーロム駅で降りる。地上に出たところは、かつてロビンソンデパートのあったあたり。バンコクのこのエリアについては相当昔の記憶しかないため、頭上は鉄道の高架で空がとても狭くなり、どこにいるのかわからなかったほど。

シーロムの交差点

宿は「Good One Poshtel & Cate」。1Fがカフェ。そこから上は宿泊施設。宿の人たちの感じは良く、真新しくてエアコンが効いているのだが、香港の重慶マンションを思い出す狭い部屋。廊下から見た客室は寝台列車のキャビンのように描かれている。シャワートイレ共同だがいずれもきれいだ。決して悪くないのだが部屋に窓はないし、転落すると怪我しそう。ベッド下は荷物置きになっている。冷房を切ることができず、風邪を引きそうである。

7Fに共用スペースがあり、自由にキッチンを利用したりエアコンかけたりコーヒーなど飲めるようになっている。これで515Bなので、今どきのバンコクの宿泊費はずいぶん高くなったと感じる。この料金帯で他のところではドミトリーであることが多い。コロナ禍でお客がほとんどいなかった頃の京都・奈良では、ビジネスホテルが2千円前後で泊まれていたので、だいたい同じくらいか。

安い宿泊施設は割高感がある一方で、中級クラスのホテルはバンコクでは供給過剰のため、かなり割安な感があるのは面白い。まあ、寝ているときは部屋が広くても狭くても、立派でも簡素でも何ら変わりはないものだ。

融通の効くタイの秀逸なコンセント。世界でコンセントの規格がバラバラなので、タップ側のほうでこういうフレキシブルなのがスタンダードになるといいかも。複数の異なるものが使用可能。

明日は早いので宿でさっさとシャワー浴びて着替えて食事に出ようかと思ったが、すでに時間も遅くなってしまったので、近くで弁当を買い、部屋でそそくさと済ませることにする。

宿を出てすぐのところにあるコンビニでこういうものがあった。チキンティッカマサラとビリヤーニーがコンビになっているらしい。監修したシェフはディーパンカル・コースラーのパンジャービーだ。バンコクには世代を継いで暮らすインド系の人たちが多く、パンジャービーがバンコクのインド系の人たちの間で占める割合は高い。飲食業に携わる人たちも少なくない。日本において今や普遍的な存在となったインド料理だが、バンコクっ子たちにとってはそれ以前から慣れ親しんできているのであろう。在住の歴史が長く、インド系財閥まであるほどだ。

さて、このコンビニのセットの味はといえば、やはりコンビニ飯なので云々言うようなものではないのだが、バンコクとインドとの縁の深さを改めて感じさせるものがある。

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