UP州の「アーザムガル」が「アーリャムガル」に改称へ

来年2月から3月にかけて州議会選挙が予定されており、再選を狙うBJPとこれを迎え撃つ姿勢の社会党。BJPは様々な選挙キャンペーンの中で、お得意の地名改名を打ち出してきた。

現行:アーザムガル → 改称後:アーリャムガル

アーザムガルは、ワーラーナスィーから北上してゴーラクプルに向かう中間付近にある街だが、1665年にゴータム・ラージプートの属する豪族のアーザムという首領によって開かれたといういわれがある。ゴータム・ラージプートは基本的にヒンドゥーの氏族だが、アーザムの名が示す通りムスリムで、何代か前に改宗したらしい。(ラージプートの様々な氏族の中からムスリムに改宗したケースはけっこう多い。)

「アーザムガル(アーザムの砦、城塞)なので、この首領の城塞の周囲に家来や取り巻き、必要な物資を調達する商人や職人などが住むようになり、彼らに食料等を供給する農民や酪農家なども周囲に集落を形成して街に発展していったのだろう。

そんなわけで、街の成り立ちを示す地名なのだが、「アーザム」を除去して、取って付けたような「アーリャム」に置き換えて、「アーリャムガル(神の砦、城塞)」にするわけだ。アーリャムは女性の名前にもよくあるものだが、アーザムガルとは特に縁はないはずだ。旧称と語呂を合わせて命名してみたといったところだろう。

UP CM Yogi Adityanath hints at changing Azamgarh’s name to Aryamgarh (INDIA TODAY)

「UP州の「アーザムガル」が「アーリャムガル」に改称へ」への2件のフィードバック

  1. 友人がそのMnbarakpurに住んでいるので、3度も訪ねた事があります。ベナレスから北に約100キロのアザムガル駅近くに
    ローカルバスで行って、そこからオートリキシャで2、30分です。
    友人はQaziというムガル皇帝から授かったという裁判官?の称号
    をもった一族で、父親はパドマ・ブーシャン賞を
    受けた知識人(アラビア語の学者)でした。その書斎には
    鍵のかかった本棚にアラビア語、ウルドゥー語の本がいっぱいでした。

  2. ご先祖がムガル時代に政権から裁判官として任官されたのでしょうね。
    アーザムガル、ムバーラクプル界隈はムスリムのコミュニティーが栄えた地域ですが、スンニー派とシーア派の対立が強く、暴力的な衝突を繰り返してきたエリアとしても知られます。ヒンドゥーとのコミュナルなテンションも高く、何年か前に大きな衝突があり、伝統的にムスリムが多い織物業の存続が危惧されたこともあったようです。

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