【カルカッタのYMCA】
1847年に発足したカルカッタのYMCA。「セポイの反乱(1857年)」が起きる10年前からあるわけだ。現在、ホステルとして利用されているこの建物は20世紀初頭の1902年に完成している。当時は在住の英国人をはじめとする欧州人たちの利用が主たるものであったのかもしれないが、基本的にキリスト教のバックグラウンドを有する人たちの集会施設及びホステルであることは今も同じだ。
居室も廊下も階段も、目にするものすべてが重厚な「本物」であり、この建物の設計・建造が進んだ19世紀末ムードが香り、ちょっと「お化けが出そう」なムードがある。インドでは今でも窓の扉が手作りであるのは珍しくもないが、窓外の鎧戸まで手作りというはなかなか貴重。
しかも後世になってから宿に転用されたとか、どこかに買収されてとかではなく、150年前に落成してから一貫して、YMCAとして機能している施設である。電機系統が附設されたり、wifiが使えるようになっていることを除けば、竣工当時を容易に想像できる貴重品な空間である。
宿代は朝食込だが、それを食べるための部屋だけはまるで星付きホテルのような豪華さがある。ここは会員たちの会議室としても利用されているらしい。
実はここも一時期OYOに加入していたが4ヶ月くらい前に脱退したとのこと。
「OYOの人たちは泥棒だよ、泥棒!」とはマネージャー氏の談。
OYOに関するひどい話はよく耳にする。