Ausum Bastarというフェイスブックページを運営しているUnexplored Bastarというオフィスがあり、ジャグダルプル到着前から幾度かメールやメッセンジャーでやりとりしていたのだが、その場所らしきところに着いてもまったく看板も出ておらず判らない。
目の前にある薬局で初老男性に質問してみたところ、「ああ、息子がやっているボランティア集団だよ」とのこと。てっきり旅行代理店と思っていたのだが、そうではなかったらしい。
息子さんは仕事でライプルその他の街から街へと飛び回る忙しい人で、彼と同世代である30代くらいの10数名の仲間たちとバスタルの観光を振興させるための活動をしているとのこと。その半分くらいは先住民出身の人たちで、皆それぞれに仕事を持っているにも関わらず、精力的に情報収集・発信をしているようだ。
男性は「息子は不在だが彼の仲間を呼ぶよ」とのことで、そうした活動をしている中の一人を薬局まで呼び寄せてくれて、しばらく情報収集をさせてもらうが、かなり有益なインフォメーションを得ることができた。ガイドの紹介、クルマの斡旋等も行っているとのことで、それらについても少し話を聞いてみたが、まったく無理強いすることもなく、本当に観光振興のために活動しているのだなとわかる。
とりあえず明日回る訪問先を決めたのだが、彼らの紹介できるクルマは少々高いように思われた。「他にも代理店とか当たってみるといいかも?」という勧めに従い、同じ通りにある普通の旅行代理店で予約した。情報だけいただいてしまったようで申し訳ないが、こうした形で地域の観光振興のための活動を続けているというのは実に立派なことである。