一般的にはネコが人にかまってもらえず、ネコも人に積極的に関わらないインドだが、南ムンバイにはなぜか野ネコが多い。野犬と同じくらいの数がいるのではないだろうか。
しかも一瞬、目を合わせると、すぐに駆け寄ってきて足元でトグロを巻くようにグルグル、スリスリしてくるネコが多いのは特徴的だ。
当然、放ってはおけない。
日本のネコと比べて毛足がとても短くスリムなネコたちだが、日本の極めて低温で期間も長い冬を経験すると、もしかして毛足がモコモコに長くなるのだろうか?とふと思ったりする。
可愛いのだが、野犬と同じく、もし噛まれることがあったら、それなりの対処が必要となるため、特にかまったりしないつもりではいるのだが、目線がバチバチッと合うと、足元でゴシゴシとしつこいまでに絡み付いてきて、さらには仰向けになって「遊んで、遊んで」をしてくるネコが大変多い環境は、ネコ好きにとってはたまらない。
結局、放っておけるはずがない。
世界中でネコたちを撮影している動物写真家の岩合光昭さんの作品で、ムンバイでの写真の記憶はない。ぜひともこの地域で野ネコたちと交流してもらいたいものだ。
ここで「南ムンバイ」と書いたのには理由がある。
空港があるサンタクルーズ地区やそのさらに北となると、かなり普通のインドの街となるため、コラバやフォートのような地域とはかなり環境が異なると思われるからだ。