ここは改修して公開されるようになったハヴェリーのパイオニアで、まさにこの施設によって、シェカワティーの屋敷群が貴重な文化遺産として認知され、現在に至っていると言える。
シェカワティーのハヴェリーの中には、この土地固有の様式のものと洋館風のものがあるが、これは1階(日本式に言えば2階)が従来のスタイル、そこから上は洋風館風になっている。
その部分は1920年代以降に建て増しされたとのことで、各地にある洋館風のハヴェリーもだいたいその頃に出来たものらしい。そうした様式が流行したこと、それに応えることが出来る職人が出てきたことなどが背景にあるようだ。
このハヴェリーの所有者、ポーダルのコミュニティは、各種基金を運営しており、それらによって病院や学校などを経営しているため、シェカワティー地域のあちこちの町で、ポーダルなんとかと名付けられたそれらを目にするのだが、彼らの活動はインドの他地域はもとより、世界各地に及んでいる。