近年のタイと中国語

とにかく中国語での表記がやたらと増えている今どきのタイだ。20年、30年前のタイでは華人の店でお飾り的にお札とかで貼ってあるものの、本人たちは読めず・・・というのが普通だった。

華人人口が多く、一説では国民の3/4近くに、どこかで華人の血が入っているとまで言われ(タイの王家だってそうだ)ながらも、タイへの同化具合の高さゆえに、華語教育の普及度合いは低く、漢字が読めないことはもちろん、華語もしゃべれない者が多いことがタイ華人の特徴(チャイナタウンで集住し、父祖の言葉である潮州語、広東語をコミュニティ内で話すという例は除く)だったはず。

それが今や、観光地では漢字表記が溢れ、食堂のおばちゃん、トゥクトゥクやソンテーウの運転手さえもが怪しげなマンダリンを使って、中国人客に応対するという柔軟さにビックリ。

もっとも、今の日本では飲食店やコンビニで働く中国人は多いので、メジャーな観光地では、けっこう中国語が通じるという環境になっているのかもしれない。

昔はこうではなかったことを知らない人は、「タイは華人が多いので多少の中国語が通じることがけっこうある」と思ってしまうかもしれない。もちろん華人が多いというインフラあっての部分もあるのだが。

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