地図をもらおうと、パティヤーラーのパンジャーブ州政府観光局に行ってみた。不在だったが、職員の携帯番号が書いてあり、ダイヤルしてみたが、「1時間くらいしたらオフィスに行く」とのことで、「じゃあいいです。」と電話を切った。
そこからリクシャーでQila Chowkへ。ここはQila Mubarakの出入口前のバーザール。壮麗な建物なのだが、いかんせんメンテナンスがなっていない。現在、Patiala Heritage Walk と呼ばれる一連の見どころがあるのだが、それらの修復工事が一斉に行われている。
門をくぐって入り、右手が博物館になっている。中にはこのパティヤーラー藩王国の武器その他が展示させていた。
博物館見学していると、さきほどの番号からコールバックがあった。「あ、もういいです。」と再度断ったが、「あると便利ですから、博物館まで地図お持ちします。」と言われ、しばらくすると、本当にその人が現れた。
たかが観光地図一枚のことで、とっても恐縮であった。生の日本人を目にして話をするのは初めてだとかで、さんざんヨイショしてくれたが、なんだか申し訳ない。
キラー・ムバーラク界隈を散策。この城塞はキラーチョウクとその左右の壁は立派だが、裏手の部分はまったく飾り気がないし、場所によっては人の倍くらいの高さしかない壁もある。
キラー・ムバーラクから南下すると、旧王家の火葬場、シャーヒー・サマーダーンがある。
そこからシーシュ・メヘルへ向かう。ここは、1847年に当時のパティヤーラー藩主、ナレーンドラ・スィンによって建てられた宮殿で、その名のとおり鏡やステンドグラスを多用した美しいパレスであるという。だが、ここも修復工事中のため建物内には入ることが出来ず、中庭から眺めるのみ。
敷地内には、建立が1905年と記されたヴィクトリア女王の立像があった。他には藩王の像など。敷地内のチャーイなどを出す休憩場にやってきた5人連れの男たちはバングラデシュ人であった。インドで働いているそうだが、ときどきこうして小旅行をするのだとか。
パティヤーラー市内では、前述のとおり、Patiala Heritage Walkの一連の見どころの修復工事のため、ことごとく工事中のため入場できなかったり、入ることができても「カメラ使用禁止。スマホ、ケータイ撮影OK」という、無粋な措置がなされていたりするのには困った。機密であるはずはないし、質の悪い写真だけ手元に残させて、訪問者をガッカリさせようという意図があるとは思えないし、なんともいただけない。パティヤーラーの街自体は、かなり見どころがあって面白いのだが。
ファウンテン・チョウクにある有名店のGOPAL’sへ。1Fはスイーツ、2Fはレストランとなっている。食事してから〆で甘いものをと思ったが、疲れて食欲がないので、ミターイーだけにした。どれも香り高く、品格ある極上スイーツであった。後方左から時計回りに、それぞれサフラン、ドライフルーツ各種、マンゴー、バラをフィーチャーしたもの。
〈続く〉