パティヤーラー2

何か特定のご利益があるということになっているスィク教寺院もあるようだ。パティヤーラーにあるグルドワラー・ドゥク・ニルヴァーラン・サーヒブは、「グルドワラー鎮苦院」といった具合の名前で、様々な病気にご利益があるということになっている。最近、物忘れがひどいので、私もちょっとお願いしてみた。

右下は沐浴者が掴まるための鎖。水の中では鯉が泳いでいた。

寺院内にある沐浴地には、壁で外界の視界を遮る女性用の場所もしつらえてあった。池には等間隔で鎖が伸ばしてある。池の中はガートになっているのだが、数段下ると足が付かないほど深くなるようだ。泳ぐことができず、浮くことすらできない人が大半なので、溺死防止だろう。まさに命綱だ。

これとは別の話になるが、市内には、カーリー寺院がある。それは元々、パティヤーラーの藩王が建てさせたものであるとのことなのだが、その由来は後継ぎが生まれず、困っていた藩主が夢で神託を受け、「カルカッタまで徒歩で赴き、地元のカーリー女神に祈りを捧げること、そしてその別院をパティヤーラーにも建てること」などを告げられたのだとか。

藩主が本当に徒歩でそんな遠くまで旅をしたとは思えないし、後付けで出来た逸話か、あるいは俗説なのかもしれないが、なかなか面白い話ではある。

そうした由来あってか、カーリー信仰の本場でインド東部のベンガルとはまったく反対の西部にありながらも、けっこうにぎわっている。

パティヤーラーは旧藩王国の面影を残すエリアもあり、緑地にも恵まれた美しい街で、滞在するには心地好い。

鉄道施設の写真を撮ると警官から煩いことを言われかねないが、パティヤーラー駅舎もまたパティヤーラー藩王国時代そのままではないか?(たぶん・・・)と思われる趣のあるものだ。駅前道路との立地の兼ね合いもあるが、鉄路と並行しない駅舎というのは珍しい。

〈続く〉

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