西ベンガル州の内陸部、ある町角の魚マーケットでウナギが売られているのを見てふと思った。「これをどう料理するのだろうか?」
インドで海岸地域などに行くとあまり目にしたこともないような魚もあり、「どうやって食べるのか?」と思うことはあるものの、他方に目を移せばもうそんなことは忘れてしまう。
なぜウナギにはこだわるのかといえば、私の大好物だからである。幼いころの私が物心ついてからの記憶は、祖母が作ってくれたウナギの蒲焼から始まるほど、私にとって特別な魚なのである。
その割にはこの世の中に蒲焼、ひつまぶし以外にどんなウナギ料理があるのかまったく知らないのだが。フランスや中国でも食用にされるということは耳にしているが、具体的な調理方法についての知識は持ち合わせていない。
ネットで検索してみると、「ウナギ・カレー」「Curried Eel」「Malay Eel Curry」などいろいろ出てくるので、世間にはいろんなウナギ料理があることはわかった。
インドではこれをどう扱うのだろうか?パコーラーにするのかそれともカレーか?いずれにしても魚料理の豊富な西ベンガル州、そして濃い味付けが合う魚なのでかなり期待できそうだ。市内でウナギメニューを探してみたが、特にそれらしきものは見当たらない。
主に家庭料理として消費されるものなのだろうか。食材としてはあっさりとした白身魚が好まれる(と思う)インドにあって、ヘビのように長くて脂質の多いウナギはかなり低級なサカナという位置づけでお客に食べさせるようなところでは出されない・・・というのならばわからないでもないのだが。
ところでウナギという魚について、ウィキペディアで引いてみるとなかなか興味深いことが書かれている。
川や湖といった淡水から海の入り江など生息できる環境は広く、皮膚呼吸もできるので体さえ濡れていれば水から出てもしばらく生きることができるという生命力に満ちた生き物である。海で産卵と孵化を行い、成長してから淡水にさかのぼる「降河回遊」という生活形態を持つが、産卵場所はフィリピン海溝付近の海域とされるのみで、外洋域の深海ということもあり詳しいことはまだわからないミステリアスな魚であるとのこと。
また最近毎日新聞のウェブサイトに掲載されていた記事によれば、このほどニホンウナギの産卵場所はマリアナ諸島西方海域であることがようやく特定されたばかりだという。
そのため現在までのところウナギの養殖は発展途上で、養殖種苗となるシラスウナギを海岸で捕獲し、成魚になるまで養殖する方法がいまだ主流となっているのだそうだ。完全養殖(卵から成魚までの養殖)は、2003年に三重県の水産総合研究センター養殖研究所でようやく成功したばかりで、まだ実用にはいたっていないようだ。
人々が生食好きな日本にあっても『ウナギの刺身』などトンと聞かないが、ウナギはなんと毒魚であるためだとか。血液含まれるイクシオトキシンという毒を分解するため加熱調理しなくてはならないのである。それにしてもインドではこのウナギをどうやって食べているのだろうか。やはり謎めいた魚である。
あれ、これ私も買って料理したのですが、かなりウナギと違う味がしましたよ。すごく硬くてまずくて期待した分がっかりでした。たしか日本のように黒色ではなかったです。ちょっと緑がかったような・・・。
ベンガルのどの辺で見られましたか?
あれ、これ私も買って料理したのですが、かなりウナギと違う味がしましたよ。すごく硬くてまずくて期待した分がっかりでした。たしか日本のように黒色ではなかったです。ちょっと緑がかったような・・・。
ベンガルのどの辺で見られましたか?
不味い魚でしたか・・・。
場所はブータン国境のジャイガオンでした。
ウナギ目の魚は、ウナギ以外にもアナゴ、ハモ、ウツボなといくつかありますが、『ウナギの蒲焼』に用いられるとは違う種類なのかもしれないですね。
姿形がよく似たアナゴでさえも、味わいはだいぶ異なりますし。
どうやって料理すると美味しく食べられるのか知りたいところです。