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カテゴリー: travel

  • ムンバーデーヴィー寺院

    ムンバーデーヴィー寺院

    ムンバーデーヴィー寺院

    せっかくムンバイーに来たのならば、やはりこの街の名前の起源とされるムンバーデーヴィーの寺院を参拝しておくべきであろう。朝の時間帯に訪れてみた。

    ムンバーデーヴィー信仰は15世紀あたりにまで遡ることができるようだが、このあたりの土着の女神であったものがヒンドゥー教に統合されたものである。七つの島から成っていたこのエリアで、漁業、製塩業などを生業としてきた元々の住民たちが信仰してきたものであることから、ムンバイーというメトロポリスにありながらも非常に土俗信仰色の強い寺院ということになる。

    お寺から少し進むと、インド国内での金の取引の6割以上がここを経由するとされる、ジャヴェーリー・バーザール。昼間は非常に混雑しており、貴金属や装飾品の店がやたらと多いことを除けば、他の商業地とあまり変わらないように見えるかもしれない。

    ジャヴェーリー・バーザールからクローフォード・マーケットに抜けるあたりには壮麗な建築のジャマー・マスジッドがそびえる。

    ジャマーマスジッド

    このあたりは朝始まる時間が遅いのが幸いして、それほど早起きしなくてもガラガラに空いている道路をテクテクと歩いていくことができる。早起きは三文の得とはいうが、人出の多い商業地を散歩するならば、やはりひどく混雑するよりも前の時間帯に限るのである。

  • ムンバイーのシーア派モスク Moghul Masjid

    ムンバイーのシーア派モスク Moghul Masjid

    しばらく前まで、ムンバイーのタクシーの代名詞は、1960年代フィアットのインド現地生産モデル「パドミニー」であり、英領時代からの壮麗な建物の景色と相まって、この街らしいムードを醸し出していた。製造が中止となって久しい今では、すでにごく少数派になっており、ボディーを黄色と黒色に塗り分けられたスズキのマルティ、ヒョンデのサントロなどが走り回っている。

    さて、タクシーでイラン風のシーア派モスクに行く。場所はムンバイーのビンディー・バーザールである。 この建物はMoghal Masjid、Masjid-e- Irani、IranianMosqueなどといろいろ呼ばれるようだ。1860年に建てられた青タイルが美しいこのマスジッドは、シーア派モスク。これを寄進した人物、モハンマド・フセイン・シラーズィーはその名の示すとおり、イランのシラーズ出身。ムンバイーのシーア派モスクは他にもあるが、イラン式の建築はここだけだ。

    このあたりでは200年以上も前からイランからの移住者たちが定住しており、主にそうした同胞たちのために造られたモスクであるとされる。今でもビンディー・バーザールから少し東に進んだところにあるドングリー地区にはイラン系の人たちがかなり多く暮らしている。長らく存在してきたイラン系コミュニティの地縁・血縁などの繋がりにより渡ってきたケースが多いらしく、とりわけヤズド出身の家系が多いようだ。

    さて、話はモスクに戻る。アンクシュ・バット監督のヤクザ映画「BHINDI BAZAR」をご覧になった方は、作品中で幾度か入口部分が出て来ていたのをご覧になっていることだろう。ペルシァ風のタイルで飾られた、非常に美しい門構えである。

    ここを訪れる観光客は少ないようで、門番の初老の男性がチャーイを入れて持ってきてくれた。彼はUPのファイザーバード出身で、長い間ガルフで働いていたという。それで国に送金して、故郷に家族のために家を建てた。また三人の子どもたちはすべて大学にやっており、長男はMAまでやっているところだという。彼の人生はずっと外国に出稼ぎで、家族と暮らしたことはときどき帰郷するときくらいであったとのこと。今では外国での出稼ぎ生活から足を洗い、このモスクの門番をしているという彼は現在62歳とか。
    「何か私自身に残ったものといえば特に思い当たらんが、故郷に家は建てたし、息子たちを大学までやったので満足しているよ。義務は果たしたかな、と。」

    中を見学していると、造りは門だけではなくすべてがイラン式である。敷地に入ると門の内側にはイランの宗教指導者たち(ホメイニ師とハメネイ師)の写真が掲げられている。「セキュリティ上の理由によりカバン類持ち込み禁止」と書かれた札が立っているが、シーア派が異端であるとするワッハービーたちによる攻撃対象となり得るからだろうか。

    冬のイランに来ているようなすがすがしい清浄な気分になるが、外はやっぱりゴチャゴチャのインド。現在、中央政府主導で「スワッチ・バーラト (Clean India)」のキャンペーンが展開中だが、もう少しキレイになるといいな、と思う。

    本殿ではしばらく礼拝が続いていたため、しばらく外で待ち、終わってから中を見学させてもらう。キブラの方向を示す部分は青いタイル貼りで非常に美しい 内部で写真撮りやすいように電気をつけてくれたり、終わってから食事を勧めてくれたりしてくれたのは、ここのムアッズィーン。なぜか知らないが、さきほどここに礼拝に来た人たちはお堂の外で朝食を食べていた。毎日そうなのかどうかは知らない。

    外国人旅行者が多く宿泊するフォート地区、コラバ地区からのアクセスも非常に良く、規模は小さいながらも実に見応えのあるモスクなので、ムンバイーを訪問される際にぜひ立ち寄られることをお勧めしたい。

  • Maghen David Synagogue (Byculla, Mumbai)

    Maghen David Synagogue (Byculla, Mumbai)

    ムンバイーのMaghen David Synagogue訪問。1864年にバグダディー・ジューのムンバイーにおけるビジネスの基盤を整えた伝説の人物、David Sassonが建てさせたもの。このエリアは、かつてテキスタイル関係の産業で栄えたエリアで、労働人口を吸収するためのチャールと呼ばれる独特の集合住宅もまだ多く残っている。

    この街で現存するシナゴーグはシナゴーグといえ9つほどあるようだが、最も知名度が高いのはムンバイー証券取引所近くのKnesset Eliyahoo Synagogue。これはDavid Sassoonの孫であるJacob Elias Sassoonが1885年に建てたもの。 Maghen David Synagogue、プネーにあり1867年に完成したOhel David Synagogueと併せて、Sir Jacob Sassoon Synagogues and Allied Trustsという基金が運営している。

    ほとんど近くまで来たようなのだが、沿道で見かけた人に尋ねてもシナゴーグの場所はよくわからず、そうした中のひとりが、「ここからカーマーティープラーの方向で・・・」などと言うものだから、運転手は見当違いの赤線地帯の方向に走り出してしまう。それが違う方向であると判ったのは、スマホの地図に示されているシナゴーグの場所に近付くのではなく、逆に遠ざかってしまっているからだ。やはり街を散策する際にも、スマホは大変役立つものである。

    「おそらくこのあたり」と思われる場所まで戻ってもらって下車。そこから歩くとほどなく見つかった。さて、シナゴーグの敷地の入口あたりでは、数十人の警官たちがたむろ、いや警備している。すぐ付近に地域の警察署があるという地の利はあるものの、やはり多数の警察官たちを乗せた警察のバスも横付けされて待機していることから、他エリアからも警察官たちが動員されていることが察せられる。このあたりの住民はほとんどムスリムばかりだ。大半はシナゴーグと平和に共存しているとはいえ、いつ何時過激派による攻撃の対象となるかわからないということもあり、相当厳重な警戒が敷かれている。敷地内に入ろうとすると、チョーキーダールに止められて訪問の目的を聞かれた。そこに警官も出てきたので、シナゴーグの見学に来たということを説明する。

    地元との共存を象徴するものとして、Maghen David Synagogue敷地内にある高校の存在が挙げられるだろう。かつてはユダヤ人子弟のための学校であったようだが、インド独立後から現在にかけて、ユダヤ系の人口が激減しているため、現在ではユダヤ系の基金が運営する「普通の私立学校」となっており、ムスリムを含めた全てのコミュニティの子弟を受け入れている。

    建物入口のカギを開ける世話人がまだ来ていないとのことで、近くの店でチャーイを飲んでから戻る。すると、シナゴーグには数人のユダヤ人が来ており、そのうちの1人としばらく話したのだが、もともとはムンバイー生まれで子供の頃に両親とともにイスラエルに移住したという67歳の男性。ユダヤ教徒であることを示す帽子「キッパー」を被っている。

    この日は土曜日なのでユダヤ教の安息日のSabbath。 シナゴーグの世話人が堂内の照明を点けて、聖書を手にして祈りの時間が始まった。司祭はいないし、礼拝に必要な人数(というのがある)もいないため個々で祈りを捧げるのみである。

    このSabbath(土曜日)には、写真撮影等は禁止になっているとのこと。ヒンドゥー教徒の世話人は、ヒソヒソ声で「今日、本当はダメだけれども、正午過ぎに来たら写真撮らせてあげる」と言う。その時間帯にはユダヤ教徒はいないのだとか。夕方になると祈りのためにやってくるので、その前までにしてくれと言う。この人にとってそもそもSabbathの日には撮影そのものを許可していないという前提ならば、それがそのまま彼の小遣い銭となるわけだ。内部の写真のためにわざわざ戻ってくる時間はないので、これについてはパスすることにした。

    写真は100、ビデオは500と許可の料金を示す告知が壁に張り出してある。ところで、このようにカメラはいくら、ビデオはいくらと料金を定めているところは多いのだが、今やデジカメでもなかなかの画質の動画が撮影できるので、ビデオカメラという区分はもう意味がなくなっているのではないかと思う。

  • THE BOMBAY STORE

    THE BOMBAY STORE

    THE BOMBAY STORE

    ムンバイーのHorniman Circle近くでコロニアルな建物を見物しながら歩いていたら、たまたまこの店の前を通りかかった。外から眺めてもなかなか洒落ていていい感じのみやげもの屋である。

    広々とした店内の品揃えは大変良好。ラインナップは当然インド製品であり、かつ洒落ていて気の利いたものが大変多い。各種工芸品、彫像類、衣類、紅茶、香水、アクセサリー、家具、寝具類、キッチン用品、バス用品等々、実に多岐に渡る。

    値段の割には品物の内容が芳しくなく、値段も割高な中央政府によるCCIC (Central Cottage Industries Corporation of India Ltd.)が運営しているエンポリアムが、「品物を選ぶセンスが良くなり、デザインも品質も優れて、洒落たものを置く」ようになったとしたら、こんな具合になるのだろうか。店内の雰囲気や店員たちの態度も極めてしっかりしており、同店のウェブサイトにある「1905年創立、ボンベイ証券取引所に上場した最初の小売業者」という伝統もダテではなさそうだ。

    商都ムンバイーでは、インド関係のいろいろな品物について、それぞれの分野でいい物を置いている店は多いが、日本へのおみやげ購入のためにいろいろなアイテムを同時に見比べて一度に購入したいようなときには、このお店は重宝するだろう。THE BOMBAY STOREは定価販売でもあり、時間の節約にもなる。おススメのショップである。

  • Tourist Visa on Arrival (TVoA)の終了とTourist Visa on Arrival (TVoA) enabled with Electronic Travel Authorization (ETA)の実施について

    昨年11月下旬からインドへのE-Visaの運用が開始されているが、これにともない昨年12月26日に従前のアライヴァル・ヴィザの取り扱いが終了となった。

    つまり、それまでは暦年で年間2回まで、最大滞在可能日数が30日の観光ヴィザが到着時に空港で取得可能という点については変わらないが、この手続きのためには事前にウェブ上での申請とクレジットカード等による支払いが必要となったことについてご注意願いたい。

    だが30日を超えて滞在する場合と9つの空港(Bangalore, Chennai, Cochin, Delhi ,Goa, Hyderabad, Kolkata, Mumbai & Trivandrum)以外から入国する場合は、これまでどおりの形でのヴィザ申請が必要である。

  • 豪華なパーン

    豪華なパーン

    ムンバイーのコーラーバー・コーズウェイで超豪華版のパーンを見かけた。
    インド人観光客向けにいかにも豪華なものに仕上げてあり、てっぺんにはチェリーまでのっけている。
    最近は喫煙人口も大きく減ったように見えるインドだが、しばしばタバコ葉も使用されるパーンを嗜む人も減ったように見受けられるが、こんなに美しく飾り立ててあると、久しぶりに口にしてみたいと思う人、普段は口にしないけれども、試してみたいと思う人は少なくないはず。
    田舎から上京して、あるいは他の都市からここムンバイーにやってきての物見遊山。そんなハレの日くらいには、パーンを楽しんでみてもいいだろう。
    そんな時にはやっぱりこれくらい非日常的な豪華版のほうがふさわしい。

  • ASUS TF103C

    ASUS TF103C

     

    最近のAndroid環境は、スマホでやタブレットといったハード面でも、OSやアプリ等のソフト面でも、AppleのiPhone, iPadなどに較べて遜色なくなってきた。

    タブレットも携帯性を重視した7インチという小さめのサイズ、主に自宅での利用を視野に入れた10.1インチの大型画面のモデル等、各々の使用目的に応じて、様々な価格帯から選択できるようになっている。先月はLenovoから13.3インチという、とりわけ大きな画面を持つタブレットも発売されている。タブレット端末も低価格化が進み、かなりハイスペックなものが手頃な価格で購入できるようになっているのも嬉しい。

    これほど世間にタブレットが浸透している背景には、寝ているとき以外の時間帯にはネットに常時接続であるということが当たり前になっていること、様々な形態によるネット接続の普及、電子書籍の普及などもあるが、大きな画面サイズであるがゆえの「スマホではこなせない利用目的」や「パソコンではちょっと難しい用途」、つまりスマホとパソコンの間の隔たりを埋めるエリアへの需要が高いからだ。スマホ、タブレットとパソコンの利用目的は重なる部分はあるものの、守備範囲は大きく異なるがゆえに、三者三様の需要がある。

    だがタブレットのサイズについては、ノートパソコンに近いものがあるため、このふたつを兼ねることができる、つまりタブレットとしてもノートパソコンとしても利用できるようなものがあると便利、というニーズも当然あるわけで、それに対応したのがウィンドウズOSで駆動する、あるいはAndroidで動くキーボード付きタブレットであるということになる。

    両者ともに長所・短所があることについては否めない。前者はほとんどパソコンとして利用できる強みがあるが、それとは裏腹にスマホで馴染んでいるAndoroid環境とは異なることにストレスを感じたりすることもあるだろうし、Androidではごく当たり前のアプリがWindowsにはない、ということもよくある。

    後者については、従来のスマホやタブレット環境と同じという点が利点であるとともに、Windowsではないためパソコン環境とかなり違うという不利な部分が表裏一体となっている。つまり「いつも使っているアプリ」をじゃんじゃん利用できるという便利さがあるものの、マウスを使えないこと、印刷や保存ファイルの取り回しから始まって、パソコンでいつも使用しているソフトを使うことができないなどといった制約がある。

    だが最近ではAndroid 端末からの印刷が可能となっているプリンターは少なくないし、少なくともオフィス系のソフトならば、Microsoftの製品と互換性を持たせたものが出ている。そのため、タブレットとして利用しつつも、限りなくパソコンに近い使用さえも可能な製品も数多く出回るようになっている。

    日本語文書を作成する際に、打鍵数が少なくて大量の文字を打つ場合に有利な「かな入力派」にとって、Android端末への物理キーボードからの日本語入力環境が基本的に「ローマジ入力」であったことすでの過去の話となり、現在ではnicoWnn IMEをインストールすることにより、「かな入力」環境がごく当たり前に用意することができるようになった。

    キーボード付きタブレットといえば、やはりパソコン的な用途となることが多いためか、Windows RTあるいはWindows 8で動くモデルが多いようだ。しかしながら個人的にはスマホあるいは小ぶりなタブレットの延長線上にあるAndroidベースのものもなかなかいいと思う。先述のとおり、日本語入力環境が改善されていることもあるし、オフィス系のソフトもマイクロソフトと互換性の高いものが無料あるいは廉価で入手できるからだ。

    そうしたアンドロイドOSでキーボード付きのタブレットとしては、ASUSのTF103Cはとりわけ魅力的に感じられる。今年7月に発売されたが、すでに3万円以下で入手できるようになっている。スペックもハイエンドとは言わないまでも、必要にして充分以上の性能だ。コストパフォーマンスの観点から卓越したものがある。

    タブレット本体の重量は550gだが、キーボードを付けると1.1kgとやや重くなってしまう反面、手にしてみるとなかなかしっかり感があって好ましく思える。取り外しができるキーボードだが、造りもしっかりしているし、合体時には実にしっかりと本体と結合するのも安心感があっていい。

    SIMを差し込んでの3GやLTE通信は対応しておらず、ネット接続はWifiのみとなるが、Wifi環境のない場所では、スマホからBluetoothテザリングでネット接続するという前提が考えると、これまた安上がりでいいかもしれない。

    単体でタブレットとして使ってもよし、キーボードを装着してノートパソコン的に利用してもよし。日常生活で、また旅行先でも大いに使い回すタブレット兼ノートパソコンとしての大いに活用できる1台ではないだろうか。

    Asus Transformer Pad TF103C 2-in-1 Android tablet review (liliputing.com)

     

     

     

  • 第2回公募 “世界旅写真展”

    エントリー締切(今月15日)が目前ということで恐縮だが、旅がテーマの写真が公募されている。

    第2回公募 “世界旅写真展” 募集要項 (APART GALLERY & LIBRARY)

    上記リンク先をご覧いただければ、ユニークで稀有な企画であることがわかるだろう。もっと早い時期にこれをindo.toに掲載しておけば良かったという自省とともに、これをご紹介いたしたい。

  • RICHO THETA M15

    RICHO THETA M15

    昨年11月の発売から1年、「全天球撮影」をウリにするTHETAがモデルチェンジとなった。

    大きな変更点いくつかあるが、外見上は従来の白に加えて、ブルー、イエロー、ピンクの計4色のボディが用意されることになったことに加えて、機能面でも大きく進化している。

    まずは待望の録画機能が付いたことが大きい。この部分については、前モデルのファームウェアをアップデートしても対応していない。
    https://theta360.com/ja/support/faq/c_06/100/
    さて、動画を再生するとどのようになるのか下記リンクでご覧いただきたい。

    RICOH THETA m15動画再生デモ (デジカメWatch)

    これによって「爆発的に売れる」ことになるのかどうかは判らないが、初代THETAが発売された際、「これで動画も撮れたら面白いな」という声が多かったため、様子見をしていた人たちは早速購入を検討しているのではないだろうか。

    先代のモデルに対してファームウェアのアップデートにより提供された「シャッタースピード優先」「ISO優先」「インターバル撮影」機能が最初から搭載されているのはもちろんのことだが、「ぼかし機能」も追加されている。これはSNS等で公開する際にプライバシー等の観点から気になる部分、また手持ち撮影の際に手が中途半端に写り込んでしまうことに対するものだろう。

    私自身は初代、つまり昨年11月に発売されたモデルを使っているが、少々気になるのはスマホとの接続の部分である。ThetaとスマホがWifiで繋がることにより、「シャッタースピード優先」「ISO優先」「インターバル撮影」機能が利用できる(THETA側でシャッターを切る場合は1枚づつのオート撮影)し、撮影した画像を閲覧できる(THETAにはモニターは付いていない)のだが、この肝心なWifi接続がスムースにいかないことが多い。幾度から繰り返して、ようやくスマホ側でTHETAを認識するという具合だ。このあたりも大幅に改善されていると良いのだが。

    それはともかく、現時点においては一般ユーザーの手の届く価格帯でほぼ唯一無二の360℃撮影ができるカメラである。インドで日常でも旅先でも大いに活用できる1台ということになるのではなかろうか。「現時点において・・・」としたのは、機能、使い勝手、実用に耐えるものかどうかは不明だが、スマホと連動する全方向撮影用のデバイスが出てきているからだ。

    今後、この分野が価格競争に突入していくことになれば、より高画質な画像・映像を撮影できる「全天空撮影カメラ」を期待したい。

  • E-VISA運用開始!

    だいぶ前から各メディアで取り上げられていたインドのE-VISA(観光ヴィザのみ)の運用が本日、11月27日に開始された。

    E-visa list for 43 nations to be announced today (Business Standard)

    対象となる国籍は43か国。もちろん日本もその中に含まれる。滞在可能な期間は30日で延長は不可。入国回数はシングルエントリーのみ。また、年に2回までのみ利用できる。

    申請手続きは下記リンク先から行うことができる。
    Tourist Visa On Arrival (Government of India)

    手順としては、まず申請用サイトにアクセスして必要事項を記入し、証明写真(jpeg形式)とパスボート写し(pdf形式)をアップロードする。そしてクレジットカードで料金(US$60)を支払い、ヴィザ発行に関するクリアランス(4日程度かかるらしい)が完了すると、指定したメールアドレスにETA (electronic travel authorization)が送られてくる。これをプリントアウトして、インド入国の空港(次の9つの空港のみ:Bangalore, Chennai, Cochin, Delhi ,Goa, Hyderabad, Kolkata, Mumbai & Trivandrum)に持参すると、イミグレーションの手続時にヴィザが発行されるという具合だ。

    従前から存在していたアライヴァル・ヴィザが、対象国籍と利用できる空港が拡大されたこと、事前にネットで申請するようになったような具合である。

    なにぶん、新しい制度であるがゆえに、最初のうちは申請手続きや到着時などにちょっとしたトラブルなどがあるかもしれないが、観光客誘致のための試みとして期待したいし、訪問者にとってもわざわざインドヴィザセンターに出向く手間(申請と受け取りで計2回!)が省けるというメリットがある。

    ただし、インド訪問中に周辺国にも出かける予定であったり、30日を超えて滞在したりする場合には、これまでと同じくインドヴィザセンターに出かけなくてはならない。

  • ASUS  Zenfone 5

    ASUS Zenfone 5

    近ごろは日本の量販店でもSIMロックフリーのスマホやタブレット端末を見かけるようになってきている。私の身近なところでもそうした端末のひとつで、性能の割には安価ということで評判が高いASUSのZenfone 5を購入した人がいて、いじくり回してみたのだが、なかなかいい感じだ。

    ASUSはタブレット端末のAndoroidをベースにしたもの、Windowsをベースにしたものなどの製造販売で知られており、コストパフォーマンスの高いラインナップで評判の台湾企業。Zenfone 5は並行輸入ではなく、日本市場での正規のリリースということで、万一の場合の補償の点で信頼できるものがある。また、ASUSからこのモデル専用の画面カバーなども販売されているため、うっかり落として画面を割ってしまいそうと心配する向きにも安心かもしれない。

    CPUはハイエンド機に近いものを採用しており、画面も最近主流になってきているやや大ぶりな5インチサイズで実用性も高い。LTEにも対応している。動作や操作感等については、すでにウェブ上で様々な記事が出ているので、あえてここで触れるまでもないだろう。

    「ZenFone 5」レビュー 第1回――持ちやすさや基本スペックをチェックする (IT Media Mobile)

    インドをはじめとする日本国外でも、現地SIMを調達すれば、普段使っているスマホ環境がそのまま使えるのは当然であるとしても、「ほぼハイエンド」といっても良い性能を持つ端末がこの価格帯で購入できるというのはいい。

    日本では16GBのモデルが3万円を少々切る程度のようだが、ちなみにインド市場でのこれに相当するモデルの価格は13,000Rs前後のようだ。インドでは8GBモデルも投入されており、こちらは10,000Rs前後。

    Asus Zenfone 5 A501CG (flipkart.com)

    SIMを差し換える際に、背面カバー全体をガバッと取り外すことになるのだが、幾度か繰り返すうちに、カバーと本体の噛み合わせが悪くなりそうなのがタマにキズ。このあたりは改善の余地ありかもしれない。

    日本におけるMVNOが徐々に浸透していくにつれて、自分の嗜好や目的に合った端末を選び、それとは別に自分の利用環境にマッチするキャリアと通信契約をするという、ごく当たり前の環境が出現しつつあることは喜ばしい。

    市場環境が異なるため、単純に比較できるものではないのだが、少なくとも一般ユーザーの立場からすると、「日本もようやくインドのケータイ・スマホ環境に追い付きつつある」というような具合かもしれない。

  • National Geographic 11月号

    Facebookである方が書き込まれたことから知ったのだが、National Geographic11月号の特集はSorrow on the Mountainと題して、今年4月にエベレストで発生した大規模な雪崩による「エベレスト史上最悪の日」とされる歴史的な事故が取り上げられている。

    地元ネパールで登山に関わる人たちの仕事と暮らし、事故の顛末と遭難した人々やその周囲の動き、山をめぐる経済効果や労働問題、事故の後に持ち上がった政治的な動き等々が各種メディアを通じて報じられてきたが、それらを俯瞰する形で読んでみると、この事故が起きる前から、その背後にあった社会問題が浮き彫りにされているように思う。もちろん、それらは現地で登山関係の仕事に従事している人々にとっては、周知の事実に過ぎないのかものであったとしても。

    そこに登山の仕事がある限り、そこでの稼ぎを求めて行かなくてはならない男たちがいる。名峰を征服する登山隊の華々しい活躍は彼らの支えがあってこそのものであり、登山活動がそこにある限り、こうした男たちやその周辺の産業で働く人々にも恩恵が及ぶことになる。また、登山料等の収入は、国家に対しても貴重な財源となり、300万ドルもの収入を与えることになるなど、経済的な効果は計り知れない。

    それほど重要な産業なのだが、これを支える最前線の現場、つまり登山の仕事でほとんどの補償もない状態で、命の危険を冒して働く人々に依存している現状。だが、その仕事による収入を必要としている男たちや彼らが養う家族があり、登山者たちもそうした彼らを必要としているというジレンマ。労働条件の改善は必要であるとはいえ、そこにマオイストたちがツケ入る隙間も大きなものであるわけで、これが政治絡みの騒動へと繋がる。とりわけこの国の「基幹産業」のひとつともなれば、なおさらのことだ。

    上記に示したリンク先でも記事内容のあらましは判るとはいえ、ぜひ印刷された今月号を手に取っていただければ幸いだ。記事内にいくつも散りばめられて、文章同様に、あるいはそれ以上に多くを語りかけてくる写真とその解説を読みながら、この問題についていろいろ考えさせられるものがある。