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カテゴリー: life

  • PENTAX Q10

    PENTAX Q10

    PENTAX Q10

    やはり物欲には限りがない。目下、とても気になっているカメラがある。昨年夏に発売されたPENTAX Qにはあまり興味が沸かなかったが、その後継機Q10にはちょっとしたトキメキを感じてしまうのだ。

    「世界最軽量クラス」デジタル一眼 (最軽量は前モデルのQであるらしい) を謳っているが、センサーは1/2.3型と、言うまでもなくコンパクトデジカメのサイズであるため、「レンズ交換して遊べる高機能コンパクトデジカメ」と捉えるのが正しいだろう。もちろん私自身が関心を抱いているのも、まさにそれが理由。

    前モデルのQに魅力をあまり感じなかったのは、やたらと大風呂敷に「デジタル一眼」を吹聴していたところ。新モデルは、レンズ交換できる高機能なコンバクトデジカメといった感じだ。フォルムが多少カッコ良くなったことを除き、機能やスペック的には、ただ1年分進化した程度。とりわけ目立って革新された部分があるわけではないようだが、こうした趣味のモノは、まさに「見せ方」が大変重要であることがよくわかる。

    レンズのラインナップはこんな具合だ。単焦点でF1.9標準レンズ(35mm判換算47mm相当)を常用し、必要に応じて標準ズームと望遠ズームを使い分けるというとになるが、「ユニークレンズシリーズ」として、あと3本のレンズも用意されている。魚眼、トイレンズ広角、トイレンズ望遠といった具合だが、従来のコンパクトデジカメで「魚眼」の画角を持つものはないので、まさに唯一無二の魅力となる。

    従前からのペンタックス一眼のユーザーならば、更に使い方には奥行きが加わる。Kマウント用アダプターを介して、こういう荒業も出来てしまうからだ。文字通り、ペンタックス一眼のサブカメラとして使うことが出来るわけで、仮に私がペンタックス一眼のユーザーであったならば、即購入!という流れになったことと思う。

    それはさておき、コンパクトデジカメを常時携帯しているのは、やはり日常の風景を切り取ることの喜びにあるわけだが、「身に着ける」ものであるがゆえに、その外観なり風合いなりに、何がしかのこだわりが生じるのは衣類と同じだ。

    このモデルにはいろいろなカラーリングが用意されているのが楽しい。これだけでつい購入!ということになってしまいそうだ。カメラボディの色合いについては、100通りのパターンが用意されているとのことで、こちらでいろいろと試してみることができる。阪神タイガース仕様みたいなものも可能だが、個人的には、このカラーリングで購入してしまいそうなムード。目下、懐具合が寂しいので、正直なところ大変困っている。

  • ヒマラヤのミステリー 中国の偵察装置かUFOか?

    India  Todayの記事によると、このところJ&K州のラダック地域とアルナーチャル・プラデーシュ州で、UFOが盛んに出現しているとのこと。

    UFO sightings in Ladakh spook soldiers (India Today)

    ラダック地域では、パンゴン湖周辺で、今年8月1日から10月15日までの間に100件以上の「不審光輝物体」を確認したインド・チベット国境警備隊(ITBP)から、同警備隊のデリーの本部と首相官邸に伝えられているとのことで、出元の怪しいものではないようだ。

    これがインド中部のデカン高原あたりであれば、「宇宙からの飛来物か?」といった具合になるのかもしれないが、中印紛争、中国からの援助を受けるパーキスターンとの対立等々もあり、対中不信感が根強いインドにあって、とりわけ係争地域を抱えるラダック、中国が自国領であると主張しているアルナーチャル・プラデーシュに不審な飛行物が出没するとなると、当然「中国の偵察装置か?」という反応となる。

    上記リンク先記事にあるとおり、インド軍は中国の無人偵察機による侵犯を、今年の1月から8月までの間で、ラダック地域では62件、アルナーチャル・プラデーシュでは37件確認している。

    同記事中には、2004年にインド宇宙研究機関(ISRO)のクルカルニ博士率いる地理調査団が、J&K州ラダック地域の南側のヒマーチャル・プラデーシュ州のラーホール・スピティ地域で、ロボットのような未確認物体を撮影したという記述もある。

    私たち日本人の感覚だと中国にそんな高い技術があるのか?ということになるが、インドから見た中国は経済力も軍事力も格上の相手で、これまでも痛い経験をしていることもあって、その潜在力をどうしても過大評価するきらいがある。

    対中不信の原因は中国自身のインドに対する行ないによる歴史的な経緯による部分が多いことはもちろんではあるものの、インド側によるこうした反応、とりわけ大手メディアによるおおげさな報道が、結果的に「反中プロパガンダ」として機能することになる。

    中国とは正反対に、思想や報道の自由が先進国並み確立にされており、自他ともに認める「世界最大の民主主義国」インドにあっても、イギリスからの分離独立以来の不倶戴天の敵パーキスターンとその友好国の中国に対する意識はいつも猜疑心に満ちている。

    その猜疑心を世代を超えて継いでいく片棒を担っているのはマスメディアという側面は否定できない。「知る自由」「報道の自由」があっても、これが報道機関によって商業的に利用されることから、国民が本当に中立公正な情報を得ていることが保障されるとは限らない。

    上記記事中の不審光輝物体やUFOについては、中国との国境地域であることから、こうした懸念が生じるのはやむを得ないものの、インドにおいてとかく中国関連の報道は疑いに満ちたニュアンスで伝えられるものが多く、結果的に長い国境を接する隣国である中国への理解と融和を妨げているように思われてならない。

  • 携帯電話充電バッテリー POWER BANK  YB-642

    携帯電話充電バッテリー POWER BANK YB-642

    POWER BANK YB-642

    初めて手にしたときは「スゴイ!」と感激しても、やがてそれはごく当たり前で普通のこととなる。初めてスマートフォンに触れたときに驚きは、そんな前のことではないにもかかわらず、はるか昔のことであるかのように思えてしまう。

    だがスマートフォンの電池の持ちの悪さは相変わらずだ。待ち受け状態でせいぜい一日、いろいろ使いまくっていると半日でバッテリーが上がってしまう。

    インドでも日本でも、街中等で充電する機会が皆無というわけではないが、さりとてそれを期待するのはあまり現実的ではないため、自前の充電用バッテリーを持ち歩くことになる。

    スマートフォン自体のバッテリー容量は機種によるが、1,800~2,500 mAhくらい。これを1回充電できるかどうかという程度のものでは心許ない。廉価かつ大容量のものをとなると、だいたい5,000 ~ 6,000 mAhといった具合になる。

    1年半ほど前に「自前の電気」と題して取り上げてみたバッテリーは、いつもスマートフォンとセットで持ち歩いていて重宝している。LEDライト付きのため、停電の際にもとても助かっている。

    だが最近スマートフォンを7インチのタブレット型のものに買い替えたため、より大きな電源が必要になり、何か適当なものはないかと探していた。

    日本トラストテクノロジー社のEnergizer XP1800Aは、18,000mAhと圧倒的な大容量であること、スマートフォンやタブレットだけでなく、ノートPCも動作させることができるなど、大変魅力的なのだが、価格は2万円近くもする高価なバッテリーだ。もとより外付けバッテリーにそれほど投資する気はないしこの製品には懐中電灯としても使用できるLEDライトが付いていないため、購入する気にはならない。

    そんな中で、一般的なモデルを大きく引き離す圧倒的な大容量、手頃な価格、LEDライト付という条件を満たす、こんなバッテリーを紹介する記事が目に付いた。

    iPad 2を1.5回分も充電できる11200mAhバッテリー (ASCII.jp)

    中国のYoobaoという企業の製品だがPOWER BANK YB642という製品だが、内蔵しているバッテリー自体は韓国のSAMSUNG製のようだ。記事中にある7,800円という価格は、上記の記事が書かれた1年前のことであり、現在はかなり相場が下がって3,000円台ほどで販売されていることがわかった。

    よく出回っている「大容量」と謳った製品の倍ほどの容量で、あまり聞いたこともなかったメーカーのものとなると、事故でも起きないかと少々気になったりしなくもない。だが、すでに発売から1年以上経過しているし、ネットでも購入者の感想などがいろいろ書かれていたりもするので、まあ大丈夫そうだ。

    私自身、購入してからまだ日が浅いが、今のところ特に問題なく使用している。LEDライトがあまり明るくないのは残念だが、さりとて使えないほど暗いというわけではないので、まあ良しとしよう。

    長距離の移動中はもとより、電力事情の良くない地方を訪れる際には、このバッテリーがカバンの中にあると心強い。

  • MEDIAS TAB UL N-08D

    MEDIAS TAB UL N-08D

    MEDIAS TAB

    コールカーターで購入した7インチのタブレット端末、SAMSUNG製のGALAXY TABを愛用してきた。購入目的の半分くらいは電子書籍閲覧であったのだが、PDF等の読み込みや表示にもたつくのが気になるようになっていた。また通話の際には基本的にヘッドセットを利用するような仕様になっていることも面倒に感じていた。ヘッドセット無しで通話できなくもないのだが、いわゆる「ハンズフリー」の通話状態となるため、話の内容が周囲に丸聞こえになる。

    今年9月20日に発売されたMEDIAS TAB UL N-08Dを手にしてみたとき、「こんなに軽いのか!」と驚いた。7インチのタブレットPC(携帯電話機能付き)なのに重量は約250g。躯体の素材は航空機などで用いられることで知られる軽量かつ強靭なカーボンファイバーが用いられているとともに、徹底した薄型化がなされている。OSはAndroid 4.0で、CPUは1.5GHデュアルコアと高速なので、少し前までのAndroid携帯のモッサリとした動作感とは別次元のスムースで滑らかかつキビキビとした操作感。大げさかもしれないが紙をめくるのに近い感覚で書籍を読み進むことができる。

    昨年からdocomoの携帯電話はドコモショップで手数料を支払えばSIMロックを解除してもらう(手数料3,150円と高いのだが・・・)ことができるため、通話・データ通信部分を除けば日本で使っているのと同じ環境を国外でも実現可能だ。

    通常のスマートフォンよりもずっと大きな7インチの大画面で使い勝手が良いのもさることながら、テザリングが可能であることからも利用価値が高い。USB接続のテザリングによりバッテリーを節約することもできるし、あるいはMEDIAS
    TABをWifiアクセスポイントとして利用して複数の機器をインターネット接続することもできる。

    Bluetooth接続を利用して、コンパクトな外部キーボードを繋ぐこともできるため、PC同様とまではいかなくとも、かなりそれに近い環境が出来上がる。

    その他、iPhoneやiPadならば別売りのアンテナやアプリの利用が必要となるワンセグ放送受信もできるので、日本国内においては「もう一台のテレビ」として役に立つ。画面が大きい分映像は荒くなるものの、7インチならばまあ見れないことはない。

    ややオーバーな言い方をすれば、「指先でつまんで持つ」ことが可能なタブレットPC兼スマートフォン。徹底した軽量化がなされているため、画面に使用されているゴリラガラスも飛び切り薄い(?)ように思われる。特長のひとつである「軽さ」の魅力を削ぐことにはなるが、破損防止のためにケースは必須かもしれない。

    現在までのところ、携帯電話として通話できる7インチタブレットは世界でも数えるほどしか発売されていない。その中でもヘッドセット不要で、「普通のケータイ」として話すことができるモデルとなると非常に希少な存在だ。

    スマートフォンとしての機能、PC、読み物、ガイドブックその他の資料をひとまとめにできるという点から、軽量かつ非常にキビキビと動作するこのMEDIAS TABは利用価値が大きい。

    蛇足ながらSIMは通常のサイズではなく、マイクロSIMとなる。よって往々にして携帯SIMを販売する店先にて、通常サイズのSIMからガリガリ切り出してもらうことになるだろう。

    売れ筋のスマートフォンとしては珍しく日本メーカー(NEC)の製品。非常に優秀なスマホ兼タブレットでありながらも、日本国内以外でのマーケットほあまり意識していないように感じられるのが残念だ。インドはもちろんのこと、どこの国に持って行っても大変重宝するデバイスとなることだろう。もはや今年正月に購入したばかりのGALAXY TABが、はるか昔の道具に見えてしまうし、GALAXY NOTEのような中途半端なサイズの機器よりも用途ははるかに広いことと思われる。

  • アフガニスタンのプレミア・リーグ

    プレミア・リーグといっても、我らが香川がプレーするマンチェスター・ユナイテッドが所属するイングランドのプレミア・リーグのことではない。

    今年9月から10月までという短いシーズンではあるが、アフガニスタンで8チームで構成されるローシャン・アフガン・プレミア・リーグがスタートした。2006年から首都のカーブルの13のクラブから成るカーブル・プレミア・リーグが存在しているのだが、今後はローシャン・アフガン・プレミア・リーグが同国のトップリーグということになる。現在までのリーグの順位表はこちら

    Premier league football launched in Afghanistan (BBC NEWS MIDDLE EAST)

    Roshan Afghan Premier League a hit with fans (BBC NEWS MIDDLE EAST)

    また同リーグの公式Youtubeページでは、これまでに行われた試合の模様を視聴することができる。

    アフガニスタンの民間放送局のリアリティーショーの番組がきっかけとなり、急造されたチームから構成されるリーグであることから、正直なところ見るに堪えない試合をやっているのではないかという予想が見事に裏切られた。ほぼ「サッカー不毛の地」と思われている国としては、実に意外なまでにレベルが高いのである。

    私にとって、昨年12月にインドのデリーで開催されたSAFF Championshipで決勝戦にまで駒を進めて惜しくもインドに敗れたアフガニスタン代表の躍進ぶりは記憶に新しい。欧州や北米のリーグでプレーする在外アフガニスタン選手たちが含まれていたとはいえ、この国の人たちのサッカーにおけるポテンシャルの高さを目の当たりにして非常に驚かされた。

    国情が安定し、国民的なスポーツとして定着していけば、間違いなく南アジア地域を代表する勢力に浮上することは間違いないだろう。現状では、試合に出場するごとに10米ドル相当を受け取るという薄給の選手たちだが、サッカー観戦がエンターテインメントとして定着していけば、待遇面も向上していくことになるだろう。

    わずか8チームとはいえ、本拠地は全国に分散している。地域を挙げて国全体を巻き込んで、人々の心を繋いでいくよう期待したいものだ。

  • Big B 70歳の誕生日

    Big B 70歳の誕生日

    アミターブ・バッチャン

    本日10月11日は、Big Bことアミターブ・バッチャンの70歳の誕生日。

    Big stars at Big B’s birthday bash (NDTV)

    70 के हुए बिग बी, दी शानदार पार्टी (NDTV)

    誕生パーティーには、今をときめくボリウッドのスターその他の映画関係者、政治家、財界人など、様々な顔ぶれが集まる様子が映像で流れていた。

    こちらは70歳の誕生日を迎えたBig Bのインタビュー映像。

    I worked for Rs. 50: Big B, now 70, on his career (NDTV)

    永遠のヒーロー、Big B自身も近年はずいぶん老けたなぁとは思うが、それでも彼が放つオーラは衰えることがない。さすがは稀代のスーパースター、アミターブ・バッチャンだ。

  • マラーラー・ユースフザイー

    非常に残念なニュースだ。マーラーラーが撃たれた。この件については少々説明する必要があるだろう。

    パーキスターンのスワート地方のミンゴーラー。かつて観光地として大いに栄えた地域だが、今世紀に入ってからは、この地域で勢力を伸長したターリバーン勢力と政府側との衝突により訪問者が激減した。さらに2009年にターリバーン支配下となり、その後政府軍が奪還するといった具合に内戦状態が激化することとなった。

    ミンゴーラー出身、リベラルな家庭に育った少女マーラーラー・ユースフザイーはこの地の出身。2009年に内戦状態のスワート地方を離れてパーキスターン国内を転々とする中、故郷スワートでの就学機会を求める利発な少女の姿は内外のメディアの目に留まり、しばしばニュース等で取り上げられてきた。

    ターリバーンが少女たちに対する学校教育を禁止したり、女子学校を破壊したりする中、少女たちの教育機会を求めての積極的な発言や行動は世間の耳目を集め、オランダを拠点とするKids Rights FoundationのInternational Children’s Peace Prize候補のノミネートされたことがある。惜しくも受賞は逃したものの、パーキスターン政府からNational Peace Awardが贈られた。

    Peace Award to Malala yousafzai from Prime Minister Pakistan Sherin Zada Express News Swat (Express News)※ウルドゥー語

    Malala Yousafzai awarded Pakistan’s first Peace Award (Ary News)※ウルドゥー語

    あまり上手ではない英語でのインタビューと異なり、上記リンク先のウルドゥー語によるものでは、ずいぶんしっかりした内容で話していることに感心する。受賞は2011年、当時のマラーラーは13歳だ。

    彼女は仮名でBBCウェブサイトに日記をブログとして公開して注目を集め、ニューヨーク・タイムズのサイトでもClass Dismissedと題した動画と関連記事が紹介されるなど、国際的にも知名度の高い少女人権活動家でもある。

    Class Dismissed (New York Times)

    現在14歳、将来は医者になりたという夢を胸に抱いて活動を続けていたマーラーラーだが、昨日ミンゴーラーにて他の女子生徒たちと乗っていた通学用のヴァンの中で撃たれた。その後、ターリバーンは犯行声明を出している。

    マーラーラーは頭部と首に負傷しているとのことで、ペーシャーワルに空輸されて救命治療を受けている。現在までのところ、複数のメディアにより「手術は成功」「脳は弾丸による損傷を逃れている」といった情報が流れているが、非常に危険な状態にあるということは変わらない。彼女の回復を切に祈る。

    Child rights activist shot in head (Business Recorder)

    ネパールやインドで跋扈するマオイスト活動家たちの大半が、共産主義の何たるかをほとんど知らず、銃器による社会秩序への抵抗と下剋上の快感に酔っているように、ターリバーンの連中もまたイスラームの説く中身への理解もなく、やはり武器の力を背景にした支配と強制により、彼ら自身の乏しい知識による独自の解釈による社会規範を絶対的な正義と取り違えている。

    従前からターリバーンたちから脅迫を受けてきたマラーラーとその家族だが、ついにそれが現実のものとなってしまった。この卑劣な犯行を、私たちは決して許してはならない。

  • インド系イベントが続く10月

    近年、ある日を境に突然季節が改まることが多くなったように思う。9月23日には東京をはじめとする関東地方で朝から雨が降っていたが、気温がかなり下がっていた。

    外出すると、前日までの盛夏と同じ装いから一転して、セーターや薄手のコートをまとって外出する人たちの姿が目に付いた。翌日9月24日は前日とは打って変わり、すっきりと晴れ渡った青空とひんやりした空気。誰もが「秋が来た!」と実感したことだろう。

    今後しばらくは、心地よい気候がしばらく続くことになるが、そんな中でインド関係のイベントがいくつか予定されている。

    ディワリ・イン・ヨコハマ 【10月13日(土)・14日(日) 横浜・山下公園】

    インディアフィエスタ2012【10月20日(土) 東京都中央区・築地本願寺】

    東京ディワリフェスタ西葛西【10月27日(土) 東京都江戸川区・新田6号公園】

    屋外イベントをのんびりと心身ともにリラックスして楽しむことができるのはこのあたりまでで、以降は屋外でじっと留まるにはそれなりの気合いと防寒の備えが必要になってくる。

    アウトドアでの催しではないが、インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパンにも大いに注目したい。近年公開された秀作が一気に上映されるため、東京・大阪で今どきのボリウッドのトレンドを感じるには良い機会だろう。10月6日(土)から12日(金)まで。東京の会場はオーディトリウム渋谷、大阪の会場はシネ・ヌーヴォだ。上映スケジュールは東京と大阪で異なるのでご注意願いたい。

  • メアリー・コム

    インドで強いスポーツといえば、クリケット、テニス、バドミントンなどが思い浮かぶことだろう。しかし女子ボクシングで世界最強レベルの選手がいることは日本ではあまり知られていない。

    インドで女子ボクシングが盛んかといえば、そんなことはないのだが、マニプル州出身のメアリー・コムの存在があまりに突出している。

    2012年のロンドン・オリンピックでは残念ながら銅メダルに終わったが、2002年から世界女子アマチュアボクシング選手権で5回優勝している。アジア域内では、アジア女子ボクシング選手権を含めた3つの大会で7回の優勝を経験している。

    以下リンク先のビデオはロンドン・オリンピック開催前、金メダルの期待がかかっていたメアリー・コムを取り上げたものだが、インタビューのやりとりとともに、彼女の家庭での様子(既婚で2児の母でもある)、練習風景なども紹介されていて興味深い。

    India – Five Times World Boxing Champion
    ‘Mary Kom’ WISH her for London Olympics, 2012
    (Youtube)

  • Namaste Bollywood #34

    Namaste Bollywood #34

    Namaste Bollywood #34

    Namaste Bollywood#34が発行された。今号ではボリウッド映画界とベンガルとの繋がりに焦点が当てられている。

    近世以降、文学、絵画、演劇といった様々な方面の芸術が豊かに花開いてきたベンガル地方由来の小説を下敷きにしたボリウッド作品はいろいろある。そうした文化的な背景もあってのことかと思うが、ベンガル出身あるいはベンガル系の血筋の演技者も多い。ベンガル出身の芸術映画、左派映画の製作者も多いことは広く知られているが、たぶん製作者以外にも映画関係で撮影や舞台装置その他の技術系の仕事に携わる人の中にもベンガル系の人々が占める割合は少なくないことだろう。

    さて、今号には日本のボリウッド映画ファンが、決して見逃すことのできない大変重要なニュースが掲載されている。10月6日(土)から12日(金)に渡って開催されるインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン。東京の会場はオーディトリウム渋谷で、大阪の会場はシネ・ヌーヴォである。この期間中に上映される映画は合計23本。どれも選りすぐりの素晴らしい作品だ。東京と大阪とで、それぞれの作品の上映日時が異なるのでご注意願いたい。

    過去の『インド映画ブーム』により、ある程度以上の年齢の日本人観衆の間に定着してしまったインドの娯楽映画に対する「単純明快」「勧善懲悪」「唐突に挿入される歌と踊り」「ハッピーエンド」等々の紋切型かつどれもがB級、C級といった誤ったイメージを払拭(そうしたイメージを抱いて映画祭を観賞した人はこれまでと考えを180°転換させることだろう)して、個々の作品のクオリティの高さを正当に評価するきっかけになることを願っている。

  • 日本でクリケットが静かなブームに

    世界的にはサッカーに次ぐ膨大な競技人口を擁しながらも、なぜか日本ではとりわけマイナーなスポーツという地位に甘んじているクリケット。

    日本国内での競技人口はわずか1,500人と言われるが、それでも最近ではゆっくりではありながらも、着実にその人気は広がりを見せているらしい。

    首都圏や関西圏では、わずかながら少年のクラブチームがあるようだが、日本でクリケットを愛好する人々の大部分は大学に入ってから始めているといった現状らしい。おそらく現在までのところ、日本国内の中学、高校の部活動で「クリケット部」が存在しているのは、大阪の上宮学園だけということになるようだ。それがゆえに、U19、U15の日本代表として海外遠征を経験する生徒もいるとのこと。

    こうした具合であるがゆえに、このスポーツで日本の第一人者として活躍したい人にとっては好都合であるとも言えるだろう。日本クリケット協会のウェブサイトには、同協会に加盟している大学のクリケット部を含めた全国のクラブチームの名前が記されているが、その数55とかなり少ない。そのうち30のクラブが関東に集中している。

    これらの中には大学のクリケット部や大学のOBによるクラブ以外に、主に外国人メンバーで構成されるチーム、外国人学校のクラブもあったりと、なかなかバラエティに富んでいる。

    だが外国人プレーヤーもかなり含まれているということも差し引くと、やはり大学のクリケット部に籍を置くということ自体で、日本代表に選出されることは決して夢物語ではないということは容易に想像できるわけで、先述の大阪の上宮学園中学・高校のクリケット部と同様に、頑張れば日の丸を背負って国際試合を闘う日本代表メンバーとなることを意識しながらプレーできるということはずいぶん張り合いがあるはずだ。

    「世界的なスポーツでありながらも、何故か日本での競技人口は少ない」ということを大きなアドバンテージと捉えて、世界の舞台を目指してみるのもいいだろう。この競技を愛好する若者たちが大志を抱くことができる環境がそこにある。

  • 紅茶スパイ

    紅茶スパイ

    中国からインドに茶の木と栽培法を伝えた功績で知られる植物学者ロバート・フォーチュンの試行錯誤を軸に描かれた、紅茶をめぐるノンフィクション作品。

    イギリス東インド会社の依頼により3度中国に渡った彼だが、その中で2度目の中国行き(1948年~1951年)での任務は、当時の中国において門外不出であった茶の秘密を得ること。茶の木と栽培技術を密かにインドに移すことであった。

    折しも、ウォードの箱の発明により、植物の長期間に及ぶ輸送が可能となっていたという背景がある。観賞用としてシダやラン、工業用の作物としてのゴムの木等々の苗の大陸間での移送が可能となり、当時海外植民地を持っていた列強国にとって、新たな富の創造を可能とするものであった。

    インドに持ち込まれた茶の木は、当初U.P.のサハラーンプルの植物園で栽培されていたが、当時スィッキム王国から割譲されたばかりであったダージリンが、茶の生育には天恵といえる好適地であったことにより、質・両ともに本場中国を凌ぐ茶の生産の一大拠点として発展していくことになる。

    1957年に発生したインド大反乱により、イギリス東インド会社がインドで得ていた特権は剥奪され、本国の君主が英領インド帝国の皇帝となることにより、それまで250年間もの間に亜大陸の貿易港の商館での取り引きから、この地域のほぼ全土を掌握するに至っていたこの「会社」による支配は終焉することになったが、その「会社」がこの地に残した最後の大きな遺産のひとつが茶の生産であった。

    インドでの茶の栽培の進展は、それまでの茶葉の貿易事情に大きな変革をもたらし、茶をたしなむ習慣の大衆化を推し進めることにもなった。イギリスにおける磁器産業の発展も、まさにこうした茶器需要あってのことでもある。

    フォーチュンは、日本との縁も少なからずあり、東インド会社とは無関係な仕事で1860年から1862年まで中国と日本に滞在している。植物学者として、またプラント・ハンターとしても当時第一級の知識と腕前を持つ人物であったが、同時にビジネスマンとしての才覚も人並み外れたものがあったようで、この時期の極東滞在で大きな財産を築いたとされる。

    この本のページをめくりながら、休日の午後のひとときを過ごしてみると、手にしたカップの紅茶の味わいがことさら愛おしいものとなることだろう。

    書名 : 紅茶スパイ

    著者 : サラ・ローズ

    訳者 : 築地誠子

    出版社 : 原書房

    ISBN-10 : 4562047577

    ISBN-13 : 978-4562047574