ディブルーガル4

普段、宿泊する場所へのこだわりはなく頓着しない私だが、植民地時代の英国人のバンガローを独占できるという環境(たまたま他の宿泊客がいなかったからであるが)は、とても快適かつ気持ちの良いものである。

窓のカーテン越しに漏れてくる陽光で、朝が来たことを知る。起き出してしばらくの間、ノートパソコンを開いて、メールのチェックをしたり日記を書いたりする。しばらくするとドアがノックされて「朝食の準備が出来ました」と声がかかる。

食事をしながら、今日は何をして過ごそうかと考える。宿のマネージャーをしている若い女性もキッチンその他の仕事をしているネパール人スタッフたちも礼儀正しく、かつフレンドリーだ。

宿を出たところで、オートリクシャーをつかまえる。最近はオートの運転手もスマホを持っていて、facebookなどを楽しんでいるのにはびっくりする。やはり安いプランが選択できて、毎月の定額基本料がなく、ただしプリペイドのクレジットには使用期限があるとはいえ、そのくらいは普通に使ってしまうだろう。

回線契約時にハンドセットの抱き合わせ販売ではないのもいい。もちろんそういうプランもあるようだが、SIMと携帯電話機は個別に購入するのが一般的だ。携帯電話機は、中国製等で非常に安価なものが出回っているし、様々な機種がよりどりみどりの中古市場もあるのがいい。スマホ環境では、日本よりもインドのほうが、ユーザーフレンドリー度と自由度が高いというパラドックスである。

宿を出たすぐのところから茶園が広がる

〈続く〉

 

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