タクトクのゴンパで開かれるツェチュ祭を見物。レーからバスは朝8時半に出るとのことだが、かなり早めに到着しておいて良かった。8時前にはもう乗り切れないほどの満員となり、早々に出発してしまったからだ。
車内に乗っているのは祭りに出かけるらしいラダック人、外国人、そして中途の仕事場に出かけると思われるインド人たちだ。タクトクまでの所要時間は約2時間。レーの町を出て、昨年ホームステイしたストクの村をインダス対岸の遠くに眺めながら東へと走る。
行きのバスは立っている人たちはかなりいたものの、途中の工事現場等で降りていくインド人たちが多く、やがて幹線道路からタクトク方面に向かう脇道に入るあたりでガラガラになってきた。これはパンゴンツォにへ通じる道でもある。
隣り合わせたラダック人とおぼしき男性は料金を徴収する車掌とヒンディーで話しているので、どこの人かと思ったらネパール人であった。工事の現場監督で来ているそうだが、タクトクで祭りがあるということを聞き及んで訪れることにしたのだという。
チェムレ、サクティといった村を通ってやがてタクトクに到着。このバスの終点である。祭りは午前11時からとのことだが、すでに多くのチャーターしたクルマがたくさん駐車してある。昨日と今日が祭りだが、その他はここを訪れる観光客を乗せたクルマがまばらに来る程度なのだろう。
寺院の新しいほうの敷地で天幕が張られているところがその会場。すでに観光客をはじめとする人々が到着している。だがまだかなり空いているので、写真撮影に良いと思われる場所に陣取ることができた。
〈続く〉