どんな部屋でも予算次第! アガルタラーの新築ホテル

ここでは星をチラつかせるのが流行りのようだ。
私が宿泊しているところを含めてアガルタラーの中心部では、比較的新しいホテルの中でやたらと『三ツ星』を謳うものが多い。そもそもこの『星の数』には厳格な基準はないので、あまりひどく大見得を切ることがなければ、とりあえず『言ったもの勝ち』なのだろう。あるいは一歩下がって『州内唯一本物の二ツ星』という看板もある。これは建物の階数がやや少ないように見えたので、しばらく儲けてから上階を建て増ししたら三ツ星に昇格(?)する腹積もりなのかもしれない。
私の宿と同じ並びに建築中の大きな建物があった。内装工事中の部分を除いた半分くらいの区画はすでに営業を開始しており、グラウンド・フロアーには様々な商店、ファースト・フロアーより上の階ではレストラン、ホテル、旅行代理店その他がオープンしていた。近々銀行も入る予定であることがバナーに書かれており、なかなか賑やかなビルになりそうな予感がする。
ここのホテルもまた『正真正銘の三ツ星ホテル』を標榜している。ピカピカのフロントはまるで航空会社のオフィスみたいにキレイだ。中に入って料金を尋ねてみたが、オープンしたてだけあって対応はすこぶる良い感じであった。料金表を眺めてみると、部屋のタイプにより価格帯がずいぶん広いことに目がとまる。
幅広い料金帯


 
宿泊料金の下限は『Deluxe Room』のSingle occupancyの300ルピーからスタート。そして上限は『Presidential suite』の5000ルピーまであり、その差たるや17倍(!)の包容力満点なプライシングは奇異である。しかし5000ルピーの部屋についてはあまり需要がないと思う。そもそも客層というものがあるだろし、そんな大金を払うならば、普通もっとちゃんとした高級ホテルを利用するのではなかろうか。
また複数階に渡り、このホテルの客室やそれとは全く関係のないレストランや店が混在しているため、宿泊客ではない買い物客たちもが階段や廊下を歩き回っているのはやや気になるところだ。いろんな店がひしめく大きな商業ビルの中の各階に客室が散在しているといったイメージである。ホテルのマネジメントの側にしてみても、お客が宿泊料金を踏み倒して(一応前金を取るのだろうが)コッソリ逃亡・・・なんていうリスクもあるだろう。
どうしてこんな造りにしたのだろうか?ちょっと不思議なホテルであるが、真新しい施設であるうえに予算に合わせていろんなタイプの部屋があるので、これからアガルタラーを訪れる人にはオススメのホテルだ。じきにロンリープラネットのガイドブックにでも掲載されて、外国人客も多く利用するようになるに違いない。

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