朝3時半に起きて、宿のすぐ下のタクシースタンドでシェアタクシーをつかまえて、タイガーヒルへと向かう。ここで日の出を拝むのはダージリン観光の定番ではあるが、こういう変な時間帯であること、外気は非常に寒い(暖房がないので室内も同様に寒いのだが)こともあり、かなりキツイ。
乗客の大半は平地からやってきたベンガル人たち。みんな一様に寝ぼけ眼で無口。タイガーヒルまでは30分くらいだろうか。展望台手前のチェックポストで入場料を払い、再度クルマに乗り込んで展望台へ。
眼下に見えるダージリンの街はまだ深夜の雰囲気。夜明けまではかなり時間がある。寒さに震えながら日の出を待つ。やがて東の空が少し明るくなってくると、沢山集まった人々が写真撮影に格好のスポットをすでに占領しているが、彼らはより寒いところで我慢していたのだから仕方ない。
しばらくすると太陽の上端が少しのぞいてきて、やがてどんどん上がってきた。ダウンやフリースを沢山着込んでいるものの、あまりの寒さに手足がブルブル震えて、眺めを楽しむ気持ちの余裕があまりないものの、神々しく美しい日の出と、朝日に鮮やかに染まっていくカンチェンジュンガ峰を目の前にして、やはり旅行中の早起きは大いに得することを実感せずにはいられない。