ここは海抜何メートル?

東京メトロの築地駅で、「この出口は海抜1.9m」という表示を見かけた。元々が埋立地なので、そんなものなのだろうが、海の浜辺程度の高さかと思うと、しきりに取り沙汰されている「首都直下型地震」が発生したときのことを想像すると恐ろしくなる。

普段、よほど高い山岳地にでも行かない限り、自分自身が今いるところが海抜どのくらいにあるのか想像することさえないし、それを手軽に調べる術もないと思っていたら、遅ればせながら、スマートフォンのGPS機能を利用して地図データから高度を調べるアプリケーションがいろいろあることに気が付いた。

iPhoneならば、「デジタル高度計」「現在の高度」「Trekker’s
Altimeter」等々、アンドロイドならば「Altimeter」「GPS高度計」「Altitude」などといった具合に、いろいろなものがダウンロードできる。多くの場合、現在地を確定して、その地点の高度データを表示したり、任意の場所を指定して、その地点の高度が示されるようになっている。

私自身のアンドロイド携帯には「Altimeter」をインストールしてあるが、たとえばこんな具合に表示される。デリーは概ね海抜220mから230mくらいのようだ。

デリー

ラージャスターンのマウント・アーブーは、ヒルステーションとして知られるが、一番高いところで1,200m程度。周囲に広がる平地は250m程度で高度差はかなりあるとはいえ、さほど高いところにあるというわけではない。

Mt. アーブー

代表的なヒルステーションで、ヒマーチャル・プラデーシュ州のシムラーは、海抜2,100から2,200mくらい。西ベンガル州のダージリンも同じような具合らしい。

シムラー
ダージリン

今年の夏に訪れたラダックで、レーの空港の滑走路がやけに傾いているように感じられたことを思い出した。目の錯覚かな?とは思ったが、このアプリケーションで調べてみると、北東方向から南西方向に伸びる滑走路は、北東端で海抜3,313m、南西端が3215mと高度差ほぼ100mで、いかにも山岳地の空港らしく、やはり傾斜が強い滑走路であることがわかる。

ラダックのレーの空港滑走路東端同空港滑走路西端
同じくレーの空港滑走路西端

レー市内に入ると、高度は200mほど上がり、海抜3,500mくらい。そして郊外にあるシャーンティ・ストゥーパは、3,613mと表示される。

シャーンティ・ストゥーパ

レーから日帰りで訪問することができるツォ・モリリは、高度が4,522mもあるので、相当高いところにある湖ということになる。

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とりあえず今回はこのあたりまでにして、また別の機会に各地の高度を調べてみることにするが、「ここは海抜何メートル?」と思ったら、すぐにその場でおおよその標高が判るのは面白い。

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