携帯電話のレンタルSIM ヤンゴン空港にて

ヤンゴンの国際空港に到着して、びっくりしたことがふたつ。

ひとつは両替カウンターが出来ていたこと、もうひとつはレンタルSIMを扱う業者が出店していたことだ。

どちらも話には聞いていたが、実際に目にしてみるとなんだか信じられない思いがする。空港に両替屋があるなんて当たり前ではないか、と思われる方も少なくないかと思うが、昨年のこの時期に訪問したときはまだなかった。実勢レートで両替する業者が合法的に店を構えることができなかったため、とりあえず市内まではドル現金払いでタクシーに乗るしかなかった。

またSIMカードについては、インドやタイなどのように廉価で入手できる状態にはまだないため、レンタル業者があるのは助かる。レンタル料金は1日2ドルで、借りる際に50ドルのデポジットを預ける。通話料金は別払いとなる。

国内通話分と国際通話分と別々になっており、国内用は1万チャットで通話3時間分だという。国際用は10ドルだが、こちらは9分しか通話できない。通話代のチャージは外の店の多くでできるとのこと。ただし残念なのは、データ通信に対応していないため、スマートフォンであっても、ネット接続はできないことである。ごく最近、携帯用の3Gデータ通信のサービスも開始されたようなので、しばらくするとレンタルでも利用できるようになることだろう。

自前の電話から積極的かけまくるわけではないのだが、必要とあればいつでも電話を受けることができるのはありがたい。また用事があってこちらからかける場合も電話屋にいくことなく、手にしている携帯電話からかけることができるのは助かる。

レンタルのSIMは、不特定多数の人たちに貸し出されているがゆえのデメリットもある。レンタル中に、幾度か間違い電話がかかってくる。かけているほうにとっては間違いではないのだが、正しくダイヤルした番号はすでに他の人が利用しているのを理解しないことが多い。

「ハロー、ラジヴさん?」「マルホトラさんでしょうか?」「おーい、元気かぁ?」「アショーク?」突然電話が鳴って、出てみると、異なる相手がいろいろな名前で呼びかけてくる。

中には、わざわざこちらの番号を確認したり、前の借りていた人の番号を知っているかなどと尋ねたりする人もある。「間違いです」と切ってしまうと、また同じ人からかかってきて、「これはレンタルされている番号で、前の借主の所在等はまったく知らない」と説明しなくてはならなくなる。それでも食い下がってくる人がいるのにはホトホト呆れてしまう。

なぜか、インドの国際電話が多かった。よほどインド人の借り手が多いものと思われる。迷惑だが、こればかりは仕方ない。

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