Rann of Kutch 3

宿で遅い朝食、やや時間を置いてから昼食と、立て続けに二食済ませてから、午後のサファリに出発。朝は寒いからとコテージで休んでいたKさんの家族と、昼食時に到着したオーストラリア人女性と一緒にジープに乗り込む。
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今回は水場ではなく、Rannそのものの荒涼とした風景と、そこに棲息するワイルド・アス(野生ロバ)ニールガーイその他の動物が主な観察対象だ。ワイルド・アスは、Indian Wild Assという種類のもので、元々はインド亜大陸西部に広く分布していたらしいが、今ではカッチ小湿原のみに棲息している。ワイルド・アスは数頭の群れで暮らしており、彼らの可愛い子供たちの姿もあった。
Indian Wild Ass
ジープである一定の距離まで近づくと、彼らはジリジリと遠ざかる。ニールガーイはそれよりも数は少ないが、非常に筋肉質のたくましい体つきのウシ科の動物である。ワイルド・アスの一団とニールガーイが仲良く肩を並べて草を食む光景もあり微笑ましい。

村の点在する地域を過ぎると、広大な荒地が広がっている。四方どこを見渡しても地平線が見える。これほど広大な土地が手付かずで残されている。もちろん雨季には泥沼になってしまうとはいえ、その面積があまりに広いことに驚かされる。
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それにしても運転手はどうやって行き先や帰り道がわかるのだろうか。私にはどこを見渡しても、集落や町がどちらの方角にあるのか見当もつかない。見渡す限りの広大な大地。どこを眺めても地平線が360度続いている。このエリアではときおり狼を見ることもできるらしい。残念ながら私たちは遭遇できなかった。
陽は傾いてきたあたりで塩田に到着。カッチ湿原では塩作りが盛んである。ここは海ではないが、塩分を多く含む地下水を汲み上げて流し、天日で乾かしてから、また汲み上げた水を流すとやがて塩が出来上がる。
塩田
日没の時間が迫ってきた。大地を真っ赤に染め上げ、大きな夕陽がユラユラと地平線の彼方に沈んでいく。私が日々慌しく生活する都市部での夕暮れ時に想うことは特に何もないが、地平線の彼方に姿を消していく太陽の有様は、まるで壮大な儀式のようで、『ああ、これでまた一日が終わった』と実感する。
日没
しばらく大地は明るさが残っているものの、夜の闇がひたひたと迫ってきた。
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