現在、Iリーグには、日本国籍である和泉選手以外に、オーストラリア、ガーナ、ギニア、セルビア、ナイジェリア、ブラジル等のプレーヤーたちが在籍している。ちなみにIリーグにはゴアをホームとするサルゴサールSCというチームにもう一人の日本人プレーヤーがいる。末岡龍二選手で、彼も自身のブログを公開している。
ブログに書かれたプロフィールにあるとおり、この選手もアルビレックス新潟シンガポールでのプレー経験があり、Jリーグのアルビレックス新潟に在籍していたこともある。その後、Sリーグ、タイ・プレミアリーグそして現在のIリーグとアジアのリーグを複数経験してきた猛者だ。
今年前半まで、同じくゴアを本拠地とするスポーティング・クラブ・デ・ゴアに所属していた新井健二という選手もいたが、現在シンガポールのSリーグに移籍している。この選手が運営するウェブサイト『海外で活躍する日本人サッカー選手』の中にアジア・オセアニア各国でプレーする選手たちに関する情報を集めた項目がある。オーストラリアはさておき、アセアン域内のサッカー王国タイでプレーする選手たちの中に、読売クラブのユース時代からJリーグのヴェルディ川崎で出場していた時代まで、当時の中盤の名手として知られていた財前宣之選手の名前を見つけて驚いた。
タイ・プレミアリーグのムアントン・ユナイテッドのウェブサイト中の選手紹介ページにアクセスしてみると、財前選手は背番号28とある。日本サッカーの将来を担うことを期待された選手であったが、度重なるケガに泣かされていたと記憶している。今はタイでどんなサッカー人生を送っているのだろうか。
欧米のリーグに渡った選手の場合と違い、日本のメディアで取り上げられることはあまりないが、とにかく職業としてサッカー選手をやるのだ、という強烈なプロ根性と情熱が感じられるとともに、個人の生き方としてより多くの魅力を感じる。Iリーグでインド各地を転戦する日本人選手たちはもちろんのこと、世界の様々な国々でプレーする彼らの今後ますますの活躍を期待したい。
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