こちらはラージャスターン北部、パータンの旧領主の宮殿がホテルに転用されたもの。
そういうホテルはとりわけラージャスターンやグジャラートには多いが、6,000 Rs強から利用できるというのはなかなか魅力的ではなかろう。ロケーションが辺鄙なところらしく、やはりマイカー時代が到来したこと、インドの人々の間での「旅行ブーム」が「旅行する習慣」として定着したことにより、不便な場所にある中小規模の宮殿や館などが宿泊施設として利益を上げることが可能になったのだろう。
90年代に入るあたりでは、放置されて荒れ放題だったヘリテージ建築がどんどん活用されるようになっている。おそらくこの物件もそのような具合だったのではなかろうか。