乗り合わせの巡り合わせ

成田国際空港

インドまでのフライトは長い。途中乗り換えが入る場合には、その分の待ち時間も加わるのでさらに長い長いものとなる。その間、たいていは無言の行となり、退屈しのぎに本を開いたり映画を観たりするのだが、その中でときどきウトウトしつつも、退屈極まりない時間であることは間違いない。

ビールと映画あるいはウイスキーと本で暇つぶし

そんな中で、たまたま楽しい話を聞ける相手と乗り合わせると、時間が飛ぶように過ぎていく。バンコクで乗り換え便の出発待合室で隣に座った若いインド人女性は千葉に住んで日本語学校に通い始めて10ヶ月とのこと。日本語はなかなかうまい。卒業後は日印間で通訳として働きたいとのこと。千葉ではスーパーでアルバイトしているとのこと。日本で進学するつもりはないそうだ。おそらくインドで大学は出ているのだろう。

スワンナプーム国際空港

そして、バンコクからムンバイまでのフライトで隣り合わせた人は、仕事か旅行でのインド行きのように見えたのだが、「結婚式のためにインドに来た」とのこと。てっきりお友達の結婚式に出席するのかと思いきや、ご自身がこれから結婚式を挙げる新婦さんであった。日本でIT企業に長く勤めているインド人の新郎さんは先に実家がある現地入りをしているとのこと。しかもインド舞踊を通じてインドと関わっているとのことでもあり、私にとってまったく接点のない「舞踊のインド」の話もたくさん聞くことができて楽しかった。

座席でひたすら映画を観ていても、酒を飲んでうたた寝していても、等しく時間は過ぎていく。インドへのフライトの中には、様々な形でインドと関わる方々も乗っているので、このような形で、たまたま乗り合わせて話を聞く機会を持てるとたいへんありがたい。

何はともあれ、ご結婚おめでとうございます。

ムンバイへの機内

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