スワンナプーム空港近くのHotel Novotel

日本からインドその他の南アジアの国に向かう場合、バンコクで乗り換えというケースは多いだろう。バンコクはホテルが供給過多であることもあり、他国の大都会に比べてリーズナブルな宿泊料で泊まることのできる宿の質はかなり高い。
朝やたらと早い時間帯にチェックインでも、繁華街等で客待ちしているタクシーは多く、空港への足に困ることも皆無。しかも高速道路のネットワークが素晴らしく、夜明け前の早い時間帯ならば、スクムヴィット通りの繁華街からわずか15分(!)で空港までブッ飛ばす、若くて向こう見ずなスピード狂運転手も少なくない。
ジェットコースター以上のスリリングなドライブは嫌なので、まずは車内を覗き込んで、温厚そうな風貌の年配ドライバーを選んで利用してみたりもする。
ただし、前日バンコクに入る時間帯が夕方以降だったり、早起きに自信がなかったり、おまけに子連れであったりすると、宿のみのためにわざわざ市内まで出かけて、また空港にトンボ帰りするのは面倒なので空港のすぐ近くに宿泊したい。
今は国内線専用となっているドンムアン空港近くには、高いものからエコノミーなものまで、比較的選択肢があったのだが、現在の首都の玄関口、スワンナプーム国際空港付近はまだまだ開発はこれからという状況だ。
目下、空港目の前に泊まるとすれば、Hotel Novotel Bangkok Suvarnabhumi Airportしかない。宿泊料金は部屋によっていろいろあるが、ツインの部屋が一泊5000〜5500バーツ(1TB=2.7JPY)くらいだ。
空港施設の一部であるかのようなロケーションだけに、多くの宿泊客の出入りの時間帯が市内のホテルとはかなり違うようで、客室の時間貸しの料金設定もある。
市内のホテルならば、千数百バーツでもその金額以上に良い部屋がいくつも見つかるし、バンコクの旅行代理店を通せば、中・高級ホテルのリーズナブルな宿泊プランが見つかることを思えば、かなり割高ではあるが、とりあえず空港すぐ隣というロケーションが欲しかったので利用してみた。
空港から通路で直に繋がっているものと思っていたが、これはまだ完成していないとのこと。完成すればホテル玄関から空港まで300メートルの徒歩圏となるそうだ。到着ロビーを出たところに専用カウンターがあり、係員がホテルのクルマまで案内してくれる。
空港を出ると大きく迂回し、数分でホテル玄関口に到着。壁面がガラス張りのなかなか洒落たエントランスだ。レセプションもちょっとスタイリッシュすぎて、どこでチェックインできるのか少々迷ったくらいだ。
Novotelのレセプション周辺
ごく最近建てられた新しいホテルだけに、どこを見渡しても実にカッコいい。真新しくてピカピカの客室内は快適。バスルームのガラス窓からベッドルームの大画面のテレビを見ながらゆっくりと湯に浸かることができる。スピーカーがここにもしつらえてあるので、もちろん番組の音声を耳にしながら。
客室内
風呂から上がってベッドに横になると、小鳥のさえずりも聞こえてくる。そういう環境音がしつらえてあるのかと思ったら、窓の外の大きな木の枝に沢山の鳥たちが止まっており、彼らの『肉声』であった。
スイミングプール
余談ながら、今年の年末あたりにはスワンナプーム空港が、首都の高速鉄道網とリンクされるようになる。もともと今年8月に開通することが予定されていたものだが、鉄道の労働組合との交渉等の絡みで、運営会社の設立が難航していたようだ。
以下、路線図である。
Bangkok Rail Transit Network
キングフィッシャー航空、エアアジアなど、インドの都市とバンコクを結ぶ路線へに新規参入する航空会社が増えていることと合わせて、バンコクが日本・インド間の中継地としてますます利用しやすくなることは喜ばしい。
今に、空港から目と鼻の先にいくつかエコノミーなホテルがポツポツ出てくるようになることを期待したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください