L.K.アドヴァニー氏の誕生日

11月8日、94歳の誕生日を迎えたL.K.アードヴァニー氏の自宅を訪問する首相のナレーンドラ・モーディー氏。アドヴァニー氏は内務大臣、副首相などの要職も歴任し、BJPの中核として党を牽引してきた重鎮だ。

アドヴァニー氏は現在パキスタンとなっているカラーチー生まれで、モーディー氏と同じようにBJPの母団体であるRSSのプラチャーラク(教宣師)出身。1980年代末からの「サフラン旋風」がインドを席巻する機運醸成を演出した立役者のひとり。

2014年の総選挙を前に、念願の首相の座を目指すべく、党内での地歩を固めようとしていた際、それまではグジャラート州チーフミニスターで、全国政党BJPの地方のボスに過ぎなかったモーディー氏及び彼の右腕のアミット・シャーが仕掛けた電光石火の党主軸への進出により、リーダシップのラインから外れる。

アドヴァーニー氏の子飼いの重鎮、党総裁経験者のラージナート・スィンもニティン・ガルカリーも、女性指導者のトップであったスシマー・スワラージ(故人)もグジャラートからやってきた野心家に恭順を示し、アッと言う間に「モーディー体制」が出来上がり、選挙戦に突入していった。モーディーとシャーのコンビの手際の良さに仰天した。

グジャラート州のチーフミニスター時代から、経済に明るい政治家、発展志向のリーダーとして全国で注目度の高かった彼らだが、それまで盤石に見えたアドヴァニー体制をいとも簡単に(本当はたいへんだったかもしれないが、あまりに迅速で簡単であったように見えた)世代交代させた。この手腕に、多くのインド国民は「このコンビに向こう5年間を任せてみよう」と思ったはずだ。

PM Modi visits LK Advani on his 94th birthday, praises his scholarly pursuits (Hindustan Times)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください