1935年に英領インドのベンガル管区に生まれた彼は、国民会議派政権で外務大臣、財務大臣、商工業大臣、国防大臣等の要職を務め、2012年から2017年まで大統領を務めた。党を越えて信頼を集めた大物。
国民会議派の政治家(2012年に大統領就任に伴い国民会議派を離党)としては、もはや最後の「信条や政治的志向を問わず万人から別れを惜しまれる」人物かもしれない。
広く尊敬を集めた彼であったが、最期は大往生というわけではなく、脳の血栓を取り除く手術を受けて成功したものの、容体が悪化して息を引き取った。手術前に新型コロナへの感染が確認されていたため、コロナ関連死ということになるのかもしれない。
氏の葬儀については、コロナ感染下における通常の警戒のみならず、遺体についても新型コロナ感染者であったことから、厳重な対応を施したうえで執り行われるとのこと。
ご冥福をお祈りします。
Pranab Mukherjee: Former president of India dies after Covid diagnosis (BBC NEWS)