一眼+ビデオ

GH1
3月26日(木)から29日(日)にかけて、東京ビッグサイトで開催されたフォトイメージングエキスポ2009に足を伸ばしてみた。ご存知のとおり、カメラ、レンズその他周辺機器および写真関連のメーカー等による見本市だ。いまやカメラの世界も一気にデジタル化が進んでいるので、こうした場でアナログ的な機器の展示はほとんどなくなっており、時代の流れを感じずにはいられない。
パナソニックの展示スペースでは、ルミックスDMC-GH1の実機に触れることができた。現在販売されているDMC-G1に動画記録機能を与え、加えて多少の改良を施したものである。
G1の機能や描写性能といった点においては、特に他社の同価格帯の製品を凌駕するものはなく、エントリー機ということもあり、ごくごくありきたりのカメラということになるが、マイクロフォーサーズ規格初のカメラということで、昨年秋の発売以来注目されているのは、そのコンパクトさだ。
また従来の一眼レフからミラーを取り去ったフランジバックの短さからくるボディを小型化できるとともに、従来のフォーサーズ規格よりもレンズのイメージサークルをかなり小さくすることができるため、カメラ・レンズともに相当な小型化・軽量化が可能となる部分である。
加えて、マウントアダプターを介して古いマニュアルレンズを装着することもできることから、メーカーが当初ターゲットとしていた女性ユーザーとは対極にあるカメラマニアックな人たちをも取り込むという奇妙な現象が起きている。
GH1とは、基本的に現在発売中のG1が持つ性能に多少の改良を加えて、ビデオ撮影機能を付加したものだ。これまでカメラの動画機能といえば、オマケ的なものに過ぎず、なんでもかんでもそれで記録するつもりにはなれないし、ましてやテレビに出力して鑑賞するなどということは考えられなかった。
しかしながらGH1のAVCHD動画の美しさには正直ビックリした。先述のフォトイメージングエキスポ会場では、40インチ超の大きな画面で再生されていたが、まるでビデオカメラで撮影したかのような鮮明かつ臨場感あふれる映像であった。
写真を撮るのは好きでも、ビデオには特に関心もなかった私だが、もし手持ちのカメラに専用のビデオカメラに引けを撮らない動画撮影機能が付いていたならば、ちょっと使ってみたいと思う・・・というよりも、ハマッてしまうかもしれない。
このGH1がマイクロフォーサーズ規格の第2号機ということになる。今後、G1も並行して販売されるようだ。こちらは、現在ボディのみだと5万円程度とかなり価格が落ちてきている。ビデオ機能の有無でどの程度の価格差となるのかまだわからないが、金額的によほど大きな開きがなければ、敢えてG1を選ぶ理由はないだろう。それほどGH1の優れた動画機能は魅力的だ。
G1にしてもGH1にしても、機構上の弱点としては、コントラストオートフォーカスという、端的に言えば一眼レフで使われるものではなく、通常コンパクトデジタルカメラに搭載されているオートフォーカス機構を採用しているため、他社のエントリークラスの機種と比較しても、フォーカス速度、連写速度ともに不利であるところだろうか。
それでも巷では『コントラストオートなのによくぞここまで快適に仕上がっている』との評価もあるのだが。しかしこの部分も、今後モデルチェンジを重ねるとともに改良されていくことだろう。
GH1と同時に、7-14mm/F4.0、14-140mm/F4.0-F5.8といったレンズも発売される予定。やや気になるのは、すでに発売されているG1のボディの価格に比べて、また他社のレンズの価格帯等と考え合わせると、かなり高めであることだ。 本日現在、kakaku.comに掲載されている価格を参照してみると、前者が10万円前後、後者が8万円台半ば前後といった具合だ。
いつかシグマやタムロンから、マイクロフォーサーズ規格の個性的なレンズが、よりリーズナブルな価格で発売されるようになるといいのだが。写真を撮るのは好きだが、カメラにそんなに大きな金額を注ぐことはできない。
このマイクロフォーサーズ、オリンパスからファインダー無しの非常にコンパクトにまとめたボディが2009年内には発売される予定らしい。機能面ではどういうことになるのか不明だが、パナソニックからそう遠からず発売されることになっているパンケーキタイプのレンズ20mm F1.7と合わせて、常日頃から携行するのもいいだろう。オリンパスからも同様のレンズの開発が進行中らしい。
まだまだボディ、レンズ、その他周辺機器も合わせて品揃えが貧弱なマイクロフォーサーズだが、今後商品ラインナップの充実に期待したい。マイクロフォーサーズが発表前の、つまり従前のフォーサーズ規格と違い、キヤノン、ニコンの二大巨頭との直接対決することなしに、個性的かつアイデアに富んだ面白い発展を目指しているようだ。今後も注目していきたい。

This entry was posted in camera, column. Bookmark the permalink.