マジヌー・カー・ティーラーで、野犬がどんどん集まってきて、盛んに吠えたてる。危ない予感がして、すぐさま近くの露店の軒先に入る。
何があったかと思って目をやると、大きなシェパードが、飼い主かその使用人かよくわからないが、壮年男性と歩いてくるところであった。目の前で、沢山の犬たちが吠えているので、さすがに大型犬も怖じけて、男性の背後に隠れてしまっている。
壮年男性のほうは落ち着いたもので、すぐそばまで接近してくる犬があれば、容赦なくバットくらいの長さと太さのコンボウを振り下ろし、強烈な打撃を与えて道切り開いていく。ランボーみたいで、こちらはなんだか壮観だ。
野犬のバリケードを突破すると、男性はシェパードを自分の前方を歩かせて、背後からの攻撃者(野犬)たちから守っている。なかなかご立派!
ブン殴られた仲間が悲鳴を上げると多少距離を空ける野犬たちもしつこく、彼らのエリア?を抜けてしまうまで、絶え間無く吠えたり、幾度も攻撃を試みたりする。やはりこいつらも狼の子孫だ。
たかが飼い犬の散歩が、激しいコンバットみたいなことになっているが、勇ましい飼い主に連れられて、心臓を縮み上がらせながら毎日散歩する(たぶん・・・)シェパード君は、本当は外出しないで、お家でヌクヌクとしていたいのかもしれない。
追撃をふりほどいたと思ったら、向こうの辻にも犬集団が集まってきた。シェパードを連れた壮年ランボーのバトル、第2ラウンドが始まる。(笑)