北インドとりわけ北西インドを旅行された方は「SHER-E-PUNJAB (パンジャーブの虎)」という名の食堂やレストランを目にされる機会が多かったことだろう。
パンジャーブ料理、パンジャービーがオーナーの店でよくつけられる名前だが、本来SHER-E-PUNJABとは、スィク王国の創設者ランジート・スィンのことを指す。パンジャーブの人たちにとって、郷里の英雄、民族のヒーローとして今も人々の心の中にあるのだろう。
このSHER-E-PUNJABのように、名詞と名詞あるいは名詞と形容詞を連結辞「E」で繋ぐのはペルシャ語の表現。ペルシャ語の影響を強く受けたヒンドゥスターニー語のボキャブラリーらしさの一端でもある。
現代のウルドゥー語、ヒンディー語ではこのような使い方はしないものの、このSHER-E-PUNJABであったり、MAUQA-E-VARDAT(事件現場)、WAZIR-E-AZAM(総理大臣)等々の慣用句は今でも頻繁に耳にする。
北インド以外でも例えば南インドやインド国外であっても、パンジャービーが移住した先では、この名前の食事処は見かけるものだ。もしかしたら日本でもどこかでこの名前で営業している店があるかもしれない。
さて、このSHER-E-PUNJABと名付けられた食事処だが、普通はガチなパンジャーブ料理専門店であったり、パンジャーブ料理を中心に提供する店なのだが、値段が安いところも高いところも「パンジャーブの虎」を名乗るだけに、質実剛健な印象の店が多い気がする。
でも場所や環境によってはいわゆるMULI CUISINE RESTAURANT(多国籍料理)になっている場合も稀にある。画像はサイババの聖地シルディーにあるSher-e-Punjabでだが、場所柄ヴェジタリアンとなっており、国内外からたくさんやっている様々な背景のお客さんたち向けのファミレスとなっている。
一部パンジャービーのアイテムもあるものの、画像のドーサのような南インド料理、地元マハーラーシュトラ州(とりわけムンバイ)のソウルフードのひとつであるパウバージー、パスタやピザなども出す店であった。まったくパンジャービーではなく、前述のいわゆるMULTI CUISINE RESTAURANT。どうやら「シェーレーパンジャーブ(パンジャーブの獅子)」でもネコみたいに軟弱なの?もいるようで・・・ 。




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