サダルストリートで、一時期ネットでも話題になった「ラージ」を名乗る男以外にも、同じようなことをしている詐欺師たちが複数いるのだという。被害にあった日本人についても、ネットその他でいろいろ情報を目にしたことがある。
犯人たちは、いずれもこの界隈に住んでいる者たちらしい。田舎からの出稼ぎの人たちの子としてこのあたりで育った者たちとのこと。経済的に苦しくても、普通はちゃんとまっとうな人間になるのだが、中にはグレてそうなってしまう者たちがいる。
そんな彼らの写真を目にする機会があったのだが、その中にひとりに、ついさきほど見かけた顔があった。パークストリートから戻ってくるときに話しかけてきた男で、すぐに離れていったのだが。
こういう奴らは、普通にそのあたりを徘徊していて、外国人にちょっと声をかけたりしてみて探りを入れているらしい。よって声をかけられただけの者にとっては、その辺にいるホテルや両替の客引きと同じで空気のようなものなので、記憶にほとんど残らない。
よって、そういう奴がいたら「インド初めてきました!」「タージマハル行きます。楽しみです!」「お茶に誘ってくれてありがとう!」などと答えておいて、そいつと一緒にセルフィー撮影しておき、あとで「こいつがその悪い奴だ」と、SNSで拡散してやればいいのだろうが、肝心の「詐欺師たち」が誰なのかはわからない。
※内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。
写真家、三井昌志さんのブログTABISORA(2020,2,13)
<コルカタで「ガヤの実家に行こうと誘ってくる男は詐欺師」>
に被害者やその親族から相談されて知った
詳細な騙しの方法と詐欺師たちの写真が掲載されています。
是非、もっと知ってもらって被害者が無くなる事を願うのみです。
すっかり忘れていましたが、三井昌志さんのそのブログを見たことがあることを思い出しました。手口とかいろいろ書いてありましたね。
それはそうと、サダルストリート界隈で、同じようなことをしている連中が複数いるそうですが、いずれもビハール州出身の労働者たちの息子たちで
ドロップアウトした者たちという共通項があるようです。地元のベンガル人ではないそうですね。
もっともサダルストリート界隈で商っている人たちのたいていはUP州やビハール州出身なので、地元西ベンガル州とはあまり縁のない人たちがほとんど
という、いかにも都会らしい空間なのですが。
同じビハール州出身でも
大分前ですが、
写真家の廣津秋義さんが「季刊 民族学」で紹介していたように
リキシャワーラーとして真面目に生きている人たちも
たくさんいますね。
そこに、楽して稼ごうとする若者(ばか者)も出てきたんですね。