10月17日(日)に、東京の築地本願寺でナマステ・インディア2004が開催された。
屋内と屋外でのプログラムが同時進行、講演や映画に関するトークショー、バラタ・ナティヤムやゴティプアといった伝統舞踊、民俗画のワールリー・ペインティング等の披露がなされていたが、今回最も注目を浴びていたのは、ラージャスターンのジョードプルから招かれた舞踊の一座であった。
楽器を奏でる男たちのカラフルなターバンと舞台で踊る女性たちのカラフルなミラーワークの施された衣装といった格好は、舞台に上がる前から来場者たちの熱い視線を集めていた。彼らの演目が始まるとスピード感のあるリズムと激しい動きが会場にいた人々のほとんどが釘付けになっており、「今度、インドに行ってみようか」という声が漏れ聞こえてくるかのようでもあった。
いつものことながらインドから招かれた出演者たちは、自分たちが出演するとき以外は一般の来場者たちと同じように会場内をのんびり見物しているので、気兼ねなく声をかけることができる。
例年どおり露店で衣類や書籍、音楽CDに映画DVDといったアイテムが販売されるとともに、都内や近郊のインドレストランによる出店があり、来場者たちはプログラムを見物するとともに、買い物や食事を楽しめるようになっている。今年もまた好天に恵まれたこともあって相当な人出があったようだ。
イベント開催にかかわる人々の顔ぶれは以前とあまり変わらないようだが、例年よりもずいぶんインド人の来場者が増えているように感じた。
このイベントは今年はや12回目を迎えるため、知名度が上がってきたこともあるかもしれないし、インド人の在住者が増えてきている証かもしれない。
同じ東京近辺に暮らしていても普段なかなか接点のない地元の人々と在日のインドの人たちが、年に一度こうして集い相互に知己を得る機会があるということは実に喜ばしい。