スリランカ・フェスティバル2014

9月27日(土)と28日(日)に予定されていたスリランカ・フェスティバルが、当初予定されていた東京の渋谷区の代々木公園から江東区の有明に場所を変更して開催される。昨今のデング騒ぎゆえの措置であることは言うまでもない。

直前になって他の会場が確保されて幸いであったということになるだろう。私自身は代々木公園での開催について、健康のリスクがあるとは思わない。すでに園内の他の生き物の生態まで心配されるほどなので、当然蚊は駆除されているはずであること、蚊がいたところで気温が低くなるとあまり活動しないこと、参加者は虫除けを塗るなどしておけば、デングウイルスに感染した蚊に刺されることによってのみ罹患するこの病気の心配はないからだ。

ただし、開催者にとっても、出展する方々にとっても、今回の風評によるリスクは非常に現実的なものである。前週に予定されていたベトナム・フェスティバル、前々週に予定されていた日本インドネシア市民友好フェスティバルが中止される中、先週末にナマステ・インディアが開催されたものの、出展者や出演者のキャンセルが相次ぐとともに、来場者も例年と比較のしようがないほど少なかった。

健康被害がないゆえに中止とする理由はない、という判断は正しかったものの、あまりに規模が縮小するとともに、来場者も前年に比べて「ごくわずか」という水準では、イベント開催としては明らかに失敗である。

ただし、開催が近くなってから急遽会場を移すというのも、これまたどういう結果となるのかは、当日にならないと判らない。代々木公園で開催であるがゆえに、何かのついでに立ち寄る、代々木公園で開かれているがゆえに、近くを通りかかった際に足を向けてみた、という人も多いことだろう。

すると、こちらもまた例年よりもかなり寂しい開催となるような気がしてしまう。これが杞憂だと良いのだが。

 

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