
Namaste Bollywoodの待望の第35号が発行された。今号の特集は、第25回東京国際映画祭での上映の際に来日したAGNEEPATHのカラン・マルホートラー監督へのインタヴュー記事。この大作を創り上げる背景の裏話がいろいろ明らかにされていて興味深い。昨年公開されたこの作品を鑑賞した際にはとても感激した私であるが、日本人ボリウッドダンサーとして知られるAYAKOさんがこの映画のダンスナンバー「GUN GUN GUNA」でバックダンサーの一人を務めていたことについては、この記事を読むまで知らなかった。
残念ながら私自身は直近の東京国際映画祭には出かけていないし、インドで昨年公開された際に観賞する機会も逃してしまったのだが、同映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞したSHIP OF THESEUも取り上げられている。近年のボリウッド映画はテーマ、演出そして作品の質どれをとっても大きな変化(・・・といっても、昔の作品のクオリティが低いというわけでは決してない)を遂げており、90年代の日本でひとつの社会現象になった「インド映画ブーム」で公開された作品群のイメージとは大きく異なるものが非常に増えている。
あの時代に日本で次々に公開された映画のイメージで、「歌と踊り満載でハッピーエンドのお気楽映画」などという誤った固定観念に縛られるようなことがあっては、奥行き深い豊かな愉しみの機会を失うことになる。
なお、今号には早稲田大学文学学術院高橋明先生とNamaste Bollywood発行人のすぎたカズト氏とによる「ボリウッド講座」のお知らせも掲載されている。日時は3月9日(土)の15時から18時まで、場所は早稲田大学(戸山キャンパス)文学部33号館229教室とのことで、大変興味深いお話を聞くことができるに違いない。
さて、2013年の日本には、どんなボリウッド映画が上陸してくるのだろうか。